リメンバーガチ恋 おうち時間

コロナの影響でいろいろなエンタメが中止や延期になって、ここ1年ほどほとんど現場に行っていないわたしも舞台のチケットを1枚払い戻すことになってしまった。

とは言え実際の生活にさほど影響はなく、GWに旅行に行けないなあとかスポーツクラブの大きいお風呂に入れなくて嫌だなあくらいのものだった。仕事は隔日でテレワークになった。ちょっと不慣れで大変だったけど通勤の往復2時間が寝る時間に出来てラッキーだった。

そんな中、昔ガチ恋をしていた男が事務所を退所したというニュースが飛び込んできた。

このエントリの男である。しばらく生で見ていないし、追っていたのは7年くらい前のことなので ふーんとしか思わなかったけど退所後すぐにカスタマイZ時代のメンバーと2人でYouTubeを始めていたので、テレワーク中の作業用BGMとして図らずも大活躍してしまった。

ガチ恋していた推しは栗原吾郎という人なんだけど、動画で久しぶりに動いている姿を見たらあまりにも顔が良すぎてウケた。わたしと同い年なので今年度で25歳になる代で、追っていたのは17歳くらいの時なのでお互いアラサーに近づいていることがまず激ヤバという感じだし、スターダストプロモーションみたいなでっかい事務所辞めたら一般人に戻るんじゃなくてYouTuberみたいな自己発信をするんだ!?みたいな衝撃とか、磨きがかかりすぎた顔の良さとか、なにもかも全部がエモすぎて動画もTikTokも全部見た。そもそもJKだったわたしが社会人として仕事をしながら栗原吾郎の現在を見るという現象がエモいけど。

正直なところ7年も経つと当時抱えていた感情を鮮明に思い出すということは一切なく、"栗原吾郎の顔が良いbot"になるだけだった。昔のブログを読むにどうやらガチ恋だったらしいがなにも覚えてない。しかし顔がいい。まじで顔がいいのでここで一旦このTikTokを見てくれ。

顔が玉城ティナ。中顔面が短すぎる。肌が綺麗。CG。

 

なんかわたしが追ってたときは本当にバンドなんかやりたいのか?と思ってたし、おたくと話すの楽しくないだろうなーと思ってたしなんでこの活動してんのかなと思うことがあったけど、そんな印象だった男が数年後に自分の顔を武器にして生き残るコンテンツ(てぃっくとっく)を自主的にやっているというのが相当衝撃だった。この服もわざとでしょ。

自主制作の曲を作ってYouTubeにあげたりなどもしていて、カスタマイズ・Zとしてのバンド活動もあながちやりたいことちゃんと出来てたんだなあと思って感動した。YouTubeなんてアイドルのMVを見るくらいしか使ったことなかったのにこのテレワーク期のハマゴロで相当楽しませてもらえたので良かったな。

というようなことを考えていたらガチ恋のおたくが見るような夢を見てしまってばちぼこにしんどかった。まじでしんどすぎてキッツ…となったし、暫くおたくしてないからと言って根っこは早々変わらないんだなあと思った。

学校で隣同士の席になって「久しぶりだね(照」みたいな夢だった。途中で場面が切り替わって突然わたしが過去にあげたプレゼントに着替えた栗原吾郎が出てきたりしたのが一番キツかった。もう二度と見たくない。

 

一応弁明するとスタダは内部で色々と部門が分かれていて、栗原吾郎の所属していた芸能1部にはプレゼントをファンから見えるところで身につけないという、おたくの間でまことしやかに囁かれている噂があった。真偽は不明だけどわたしはこの人に関しては一度もプレゼント着用を見たことがなかった。深層心理でそれを7年間引きずってたとしたらまじで怖すぎる。

芸能1部のプレゼント問題、栗原吾郎のあとにさくらしめじというのに一瞬ちょっかいをかけたことがあって、そのときは芸能1部の子だけど着てくれた写真が公式Twitterにあがったのでまじでプレゼントを気に入ってもらえなかっただけという可能性も全然ある。がくちゃんに似ている動物をアルパカにしたのはわたしだよ。

 

YouTube栗原吾郎の隣にいるハマについてはカスタマイZを追っていないのでまじでごろーの友達という以外の印象がなく、YouTubeを見て"ごろーの友達"から"ピアノが弾けて面倒見が良さそうなごろーの友達"にグレードアップした。

 

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はまの写真これだけあった。Zと撮ったのまじでこれだけだったな。この日はさくらしめじから回したんだけど、グルショ撮ってるのに家にZのCD1枚もないから不思議だね。曲もデビュー曲しか知らないし。

 

懐古出来る思い出も記憶もないんだけど1個だけ見てほしい画像があるので付き合ってください。f:id:skr21:20200530000756p:image

これはわたしの後ろ姿(赤い服)と、それに目線を送るくりはらごろうくんです。公式のTwitterかなんかにあがったやつだけどこれは末代までの宝にしている。顔…って感じだけど当時はこれが最大限のレスだった。最前すらスカスカなのが見て取れますね。なかなか振るわないバンド活動つらくなかったかな。

 

などと色々と調子に乗って考えていたらこんなブログを見つけてしまって即死した。

親切におたくの掛け声を文字にしてくれているんだけどケチャを(捧げ)と書いているところとかやばかった。こんなのやってたな。いまやれって言われたら罰ゲームでしかないな。ていうかケチャっていう単語自体久しぶりすぎて自分で言って震えた。死語とかになってないかな?ケチャ…

 

当時はずっと病みながら追ってた気がするけど総額でも20万くらいしか使ってないと思うしJKのうちに通り過ぎておいてよかった現場だったので結果良い思い出になったと思う。

ここの現場のおたくは今は2人だけ付き合いがあって、それ以外の人たちは行方知れずだけどみんな何してるのかな。わたしは結婚しておたくではない何かになったよ。

 

なんかTikTokとかYouTubeみて顔が良い!!!となるけど、今更超好き(´;ω;`)しんどい(´;ω;`)という感じにはならないなあと思った。手に入らない物に対してのめり込むみたいな能力がこの約2年半の結婚生活で消滅した感覚が自分の中であって、家には毎日好きな人がいるので執着心がそこで満たされてしまっていて、なにかのおたくとして心を燃やすだけの燃料がもうない。

でも動画を見るのは普通に楽しいのでこれからも出来る限りで続けてほしいし、今後リアルイベントやるなら1回くらい行きたい。認知なんて100億年前に切れてるだろうけど2020年代に生きている栗原吾郎の顔面を生で見たいな。

ていうか事務所を辞めるなどしてYouTubeデビューする人ままいるけどそれを継続している人たちがどれだけいるかって話で、開設2ヶ月弱で働きながら動画17本上げてるのが相当偉いと思った。なんかすごく真っ当な雰囲気があっていい。落ち着いてて文章の組み立ても支離滅裂じゃなくて、普通の人だなあと思える所が良い。再生回数少ないけどゲーム実況も作業用BGMとして優秀だったからまたやってほしい。

 

趣味として芸能人を応援することにわたしはもう全てを捧げることができないので、きちんと生活できてそうな人にしか向き合えないというのがある。わたし自身が安定した暮らしにすごく執着があって、その結果結婚にたどり着いたようなものなのでコロナの影響で舞台などの仕事がなくなって収入がやばいとか、役者としてそもそも売れてないから生活が厳しい、みたいな人を見るのがしんどい。

その人にとって何が幸せかというのはそれぞれだけど少なくとも見ていて一瞬でも生活大丈夫かな、という思考がチラつくともうキツいので現在のハマゴロは別に本業があるらしいところが安心できて本当に助かってる。接触厨も大人になるといつでも接触出来る地下アイドルとか俳優より自分がいてもいなくても誰も気がつかない対象の方が良くなっちゃうんだな。

 

そんな感じでいろいろと考えてしまったYouTuberデビューでした。

 

過去の唸り

側にいるのに遠いから - さくらまつり

側にいるのに遠いから② - さくらまつり

笑顔で君とはさよならするよ - さくらまつり

 

おしまい

彩果の宝石を克服しました

実姉が同棲を始めることになり、一応同棲をする前に姉の彼氏と私の家族で会うことになった。わたしの両親はあまりおしゃべりなタイプではないのでおそらく間が持たないだろうと、既に実家を出ているわたしも召集され、ついでに暇な夫にも同席してもらったのでそこそこきちんとした集いとなった。

姉の彼氏は寡黙な人で、おしゃべりな姉が緊張からかものすごくハッスルしていたのが印象的だった。結婚するわけでもないただの同棲相手(予定)に聞きたいことはなかったので、部屋決めで悩んでいる物件情報を見せてもらったりした。無口なお父さんが急に"本気ってことでいいんだよね?"とぶっこんできて怖かった。

 

それはそれとして、姉の彼氏が両親とわたし夫婦にそれぞれお持たせをくれた。わたしにまでくれるなんていい人である。それが件の彩果の宝石だったんだけど、わたしはこれがかなり苦手だ。デパ地下のお菓子で唯一苦手と言っても過言ではない。

折角くれたものを捨てるなんてことはあり得ないし、しかしあげる相手もおらず、なんとか消費をする方法を画策した。おばあちゃんの家にあるような寒天ゼリー?みたいなにちゃにちゃした食感と香料のきつすぎる味が嫌で、かなり好みの分かれるものだと思ったので同じように困っている人も居るはずだと、ネットで美味しく食べる方法を検索してみたけどあんまり出てこなかった。

知恵袋が1件あったので縋る思いで炭酸につけおく方法を試した。2時間くらいつけて置くと少し溶けていた。炭酸に彩果の宝石の味が溶け込み、例えると火垂るの墓で節子がやっていたドロップ水のようになった。本体が少し固くなるので食べ易くはなるものの味変になったわけではないので辛いことに変わりはなかった。

 

40個入りくらいのやつをくれたので炭酸水で頑張り続けるのはかなり辛く、頭を悩ませていたが、ふと5年か6年くらい前にバズっていたツイートを思い出した。

ドライマンゴーをヨーグルトへ一晩くらい浸けておくとドライマンゴーはプルプルに、ヨーグルトは水切りヨーグルトみたいになるというやつである。亜種としてマシュマロのパターンもある。高校生のときに試してなかなか悪くなかった覚えがあるので彩果の宝石でもやってみた。結果を言うとこれが功を奏したわけである。

彩果の宝石は味の種類がめちゃくちゃあるんだけど、ベリー系が特にクセが強いのでベリー系とそれ以外に分けて400gのヨーグルトに大体5.6個くらい入れた。4等分くらいにして12時間くらい浸かるとほぼ消滅してヨーグルトにほのかに色がつき、味に関しては若干風味がして甘味が足された程度に留まり、はちみつを少しかけるとかなり美味しくいただくことができた。

完全に美味しい食べ物として完食したので、これはもう彩果の宝石を克服したと言っていいだろう。また彩果の宝石ヨーグルトをやりたいので次に実家に行ってまだ残っていたら回収してこようと思う。

 

おしまい

 

月刊「根本宗子」第17号「今、出来る、精一杯。」

根本さんと清竜人が音楽劇を作ると聞いた時、真っ先に思い浮かんだのは「超、今、出来る、精一杯。」の方だった。これは一夫多妻制殺人鬼アイドルの話且つ、劇中で清竜人25の曲が使われまくっているので。解禁情報をよくよく読むとタイトルに超はついていなかったので、あぁあのしんどい方のやつか、、、と思った。

清竜人という人の存在を知ったのは「超、今、出来る、精一杯。」を観たときで、それからは曲を少し聴きつつ1年か2年くらい前に青年館でライブを観に行ったくらい。そんなに大ファンということではなかった。ただ100億円あったら清竜人×多部未華子の雨をなんとかして生で聴いてやろうと密かに思っている。伊藤万理華ちゃんのことは個人PVがめちゃくちゃ良い子ということだけ知っていて、乃木坂の時にどんな子だったかは全く知らない。どんな子か一切知らないけど個人PVがほんとうにほんとうに好きだった。

そんな感じで、全然知らないというわけじゃないけど詳しくはない、ただどちらもそれなりに好感を抱いている2人なのでねもしゅーと組むのはとても喜ばしいことだった。

 

今回の「今、出来る、精一杯。」は2015年に上演した再演を観ているので話は知っていて、それが音楽劇になるということについてはいまいちピンときていなかった。決してご機嫌な話ではないのであの暗い話の中に歌をいれるの…?と思った。アッパー系の使われ方をする部分が多少はあるかと思っていたけど結果として、竜人くんは終始ドドドドドダウナーであった。劇中音楽にボーカルのある曲は3つだけなので、基本は綺麗な劇中音楽と汚い人間の混沌という様子だった。人間は醜いなと思わせられる一方で人間賛歌的な面があるのがねもしゅーの魅力だと思うのでとても合っていた。

 

前にも書いたけどここのところの有名人の出るねもしゅーがあまり得意でなく、とくに「新世界ロマンスオーケストラ」は全然面白いと思えなかったし「女中クラッシャー」も「愛犬ポリーの死、そして家族の話」もそれなりに面白くはありヒットは出すもののわたしの中でのホームランには遠かった。それで今回の清竜人伊藤万理華ちゃんとのタッグが発表されて、観たことある演目といえど音楽劇に変わって有名な人が出たらなにかが変わってしまうのではという危惧があった。結果としては大変に大変に素晴らしかったのでよかったです。竜人くんでなきゃいけなかった理由も観たらわかる。

前回の「墓場、女子高生」のときもそうだったけど今回カーテンコールがないので、劇中に受けたダメージが終演後に一旦一区切りとならず、わたしが観たのは何日か前なのに未だに心が軋んでいる。わたしは今24歳なんですが、前回見たときは20歳だったので20歳の自分はこれを観て何を思ったかなあと思いTwitterのログを調べたところ、超良かったとしか書いていなかった。文章での記録はないものの、初めてこの演目を観てから今までずっと引っかかっている台詞が2つある。

 

わたしは学生生活をする中で地味で友達もロクにいない、休み時間に人に話しかけにいかないような生徒だった。極力人と会話をしたくないと思っても、真面目に学生生活を行うためにはひとりでは限界があり(例えばこれの提出期限いつまでだっけ?みたいなことです)、そういう時に近くの席にいるわたしと同じように地味な感じの女子や男子に聞く。そういう人たちはわたしよりは先生の話を真面目に聞いているので、なにか分からないことがあると大体同じ人に、主に男子に聞きに行っていた。

何故男子かというと地味な男子は優しいからなんだけど、たまに、そういうことを繰り返していると あ、この人わたしのこと好きかもな、みたいなことがあって自意識過剰ならそれまでだけど何となくそんな気がして面倒なので距離を置くということを何度かした覚えがある。

 

今回の「今、出来る、精一杯。」という演目には"僕なら何でも許してくれると思った?"という台詞があり状況としては概ねわたしの学生時代と同じ。劇中ではスーパーでバイトをしている遠山という女が彼氏のことで相談と言ってバイト仲間の吃音のある地味な男の子(金子)に恋愛相談を持ちかけ、金子が遠山に好意を持っていることを勘付きながらも気づかないフリをして絡み続け、ある日吃音になった理由含めて金子が爆発する。みたいなシーンがあった。いや本当はもっと複雑ではあるけど、爆発した金子が遠山に向かって言うこの台詞がこの4年間ずっと胸につかえている。

この演目に共通するメッセージでもある、「人の人生を背負う気がないんだったら最初から踏み込んで来ないで」というところに終結すると思っていて。わたしが出したエピソードとはちょっと離れた壮大さにはなるけど、でもわたしが地味な男子に聞きに行くというのは、女子と話せてよかったじゃん陰キャ。みたいな文脈があり、会話を繰り返せば好意を持たれるかも、みたいな想像は易かったので(好かれる)リスクを自覚しながら利便性を求めて続けた代償は何度かあった。好意を受け止める気がないんだったら何度も同じ人のところにいかなければいいだけなのに、モテない女として興味ない男子にでも好意を持たれる(感じがする)のは気持ちいいんだよね。劇中では遠山の思わせぶりな行為が惨事を生むので、学生時代の記憶を思い起こさせて本当に反省させられた。

 

あと1つは、遠山(28)が恋愛相談をバイト仲間の20歳の子にばかりするので「遠山さんって子供っぽいから同世代の友達いないんだよ」って言われているところがわたしの姉を彷彿とさせて再演を観て以来ずっと実姉(27)を心配している。実姉にはなにせ友達がおらず、ドラッグストアの社員なので勤務先の人員がほぼ学生バイトな為よくバイトの子たちとばかり飲みに行っている。

 

根本さんのパブリックイメージって多分しょこたんのHeavy Girlみたいな、重い女だとかクソ男が揉める演劇の人という感じだと思う(多分)。実際にそういう側面もあるんだけど、社会からはみ出ちゃった人が分かり合える人を見つけようとして苦しんで、例えそれが破滅の道だとしてもようやく信じようと決めた相手と生きていく。というものが多いと思う。恋愛の要素ももちろんあるけど、結果的にそれが共依存であることがかなり多くて、なんでそうなっちゃうんだろう、もっと他に道はあったんじゃないか?と思いながら誰からも手を差し伸べてもらえないはみ出し者がなんとか光を見出して生きていく姿に胸をうたれるので男女のドロドロでしょ?と思って敬遠している人は無理してほしくないけど一回くらい来てみてもいいと思う、、

 

今回竜人くんがやっている"安藤"という男は再演のときは宮下雄也くんがやっていて、当時は安藤は本当にダメな男だな…と思ったのに今回演じる竜人くんにはなんだかセンスのある繊細な男みたいな雰囲気があるので(ピアノを弾いたり歌ったりするから)、再演のときと違って安藤はクソだ!!と切り捨てることができず余計に辛かった。宮下安藤と清安藤の境遇や状況は同じはずだから、見た目や雰囲気で弱者と切り捨てるかそうでないか決めている自分に気がついてしまってしんどい。

ところでオリコンニュースがこのような取り上げ方をしており、まりっか可愛いから行こう!となった人がショック死していないか心配になりました。この演劇をこの切り取り方するのすごいよ。YouTubeで改めて聴くと驚くほど下手だけど実際のところはかわいくて別に下手だなとは思わなかったので不思議だね。

 

 月刊「根本宗子」10周年の中で私は2015年5月から大体観ているので好きな順番に並べ替えてみた。まずもって本数がやばいな、、、

1. 第14号「スーパーストライク」

2. 『皆、シンデレラがやりたい』

3. 第17号「今、出来る、精一杯。」

4. 第7号 「墓場、女子高生」

5. 第13号「夢と希望の先」

6. 第12号「忍者、女子高生(仮)」

7. 第15号「紛れもなく、私が真ん中の日」

8. 再演「今、出来る、精一杯。」

9. 第5号「バー公演じゃないです。」

 第6号 再演「バー公演じゃないです。」

11. 第10号「もっと超越した所へ。」

12. 第11号「超、今、出来る、精一杯。」

13. 第16号「愛犬ポリーの死、そして家族の話」

14. ねもしゅーのおとぎ話『ファンファーレサーカス』

15. 『クラッシャー女中』

16. 『プレイハウス』

17. 『新世界ロマンスオーケストラ』

 

番外編

第一実験室「コンビニ」

 

11年目以降も楽しくなるといいな。

 

おしまい

ねえ君は誰のもの? - PARCOプロデュース『プレイハウス』

ねもしゅーに通い始めて早4年、初めて初日の初回公演を観た。

ここのところTVで見るような著名な役者さんが出ることが多くなり、スズナリやBONBONではなく規模の大きな本多劇場公演が続いていた流れに乗って、今回は磯村勇斗くんとGANG PARADEのW主演、初の東京芸術劇場プレイハウス。会場の名前とかけてタイトルはそのまま『プレイハウス』、風俗嬢とホストのお話。


「プレイハウス」SPOT movie

PARCOプロデュース「プレイハウス」根本宗子×磯村勇斗×松隈ケンタ 座談会 (3/3) - ステージナタリー 特集・インタビューこの対談の中にあるけれど、根本さんの作品は"これはお前の話だぞ"と胸ぐらを掴まれるようなものが多い。今まで観劇後は重い鉛玉をおなかに撃ち込まれたような気になることが大半だった中で、近頃続いていた本多劇場公演がわたし自身にあまり刺さらなかった。共感し辛い世界の話だったので。著名な俳優を起用して作る話はわたしの求めるアッパー系の辛い話と相性が良くないのだなと思っていたので、また次も有名な人が出るやつかーわたしはスズナリとかでやってる少人数のやつが好きなんだけどなあと思っていた。んだけど、結果めちゃくちゃ面白かった。

今回は舞台が風俗店の待機所で繰り広げられるので境遇への共感はなかったけどGANG PARADE10人ひとりひとりに感情移入がしやすかったのでとても観やすかった。あとギャンパレのおたくの人たち観劇マナー超よくて驚いた、、

根本さんの作品のすきなところは、人間が追い詰められて、わーーーってわけわかんないことを口走るときのおかしさとか、さっきまでこことここが揉めてたのに気がついたらあっちと揉めてる!みたいな状況変化の目まぐるしさとか、四方から責められて開き直ってる人とか、物語終盤で流れを全部ぶっこわして無理やりまとめきるところとかなんですが、今回もそれは健在でとても楽しかった。ねもしゅーには珍しく今回はかなり綺麗にまとめているので終盤のぶっこわしはなかったけど。

人間って醜いけどそれでも愛すべき生き物である、みたいな感情が生まれるところが何よりの魅力で、今回のお話は男のエゴイズムに巻き込まれた10人の風俗嬢たちの物語。基本的にクソ男が出てくる話が多いけど、その影に隠れて女の子たちもまあまあ負けてないのがねもしゅーなので、今回のお話もクソ男×3にやべーな!!と思いながらまあでも女性陣も大概だけどね…と外野で眺めながら感じていた。

 

ギャンパレの女の子たちは全員風俗嬢の役で、ショーがある風俗店で働いている設定なので歌って踊る。ショーの時間以外もミュージカルみたいに歌って踊りまくるので、さながらライブのようになっていてめちゃくちゃ沸いた。ギャンパレ全員歌が上手だった。初めてねもしゅーを観に行ったとき開演前BGMにBiSHが流れていて、この曲*1良いなと思ってアプリで検索して以来WACKはBiSHのみ聴いているので、ギャンパレは名前だけしか知らなかった。まじで生歌超良かった。いそむらくんはここ最近でわたしの一番好きな"よくTVに出ている俳優"*2なのでプレイハウスの情報が出た時は完全優勝じゃんと思った。

 

ミキは小さな頃から隠し事が癖。
幼稚園の頃から思っていることを周りの子みたいに正直に口に出来なかった。
そんな彼女が20歳を過ぎ、東京に出てきて出会った街は新宿、歌舞伎町。
時が経ち、引っ込み思案だった彼女がついた職業は歌舞伎町の風俗嬢だった。
幼少期からとにかくモテて、人からちやほやされることしか経験せず育った聖也。
ビジュアル系バンドの追っかけをしていた母の影響で、小学生の頃からホストのような出で立ちだった彼は、時を経て歌舞伎町一のホスト、一ノ瀬聖夜となっていた。
全く真逆だった二人の人生が運命に導かれ歌舞伎町で交差する時、ミキは人生最大の嘘をつくことになる。
ホスト、ドラック漬けのジャンキー、ホテルの掃除婦、サラリーマン、そして風俗嬢。彼らがここでしか生きられない理由とは。
 
「世界地図で見たら私の小指の爪より小さなこの街が、私のすべてだ。ようこそ、みんなの遊び場、歌舞伎町プレイハウスへ。」

プレイハウス | PARCO STAGE -パルコステージ-

いま初めてHPのあらすじ読んだけど本編で知り得ない情報が書いてあってびっくりしちゃった…このあらすじが出たときからかなり脚本の変更があったんだろうけど、実際のところはここに書いてあるような歌舞伎町24時みたいなやばい話ではない。揉め事は風俗店店長の3股と、ホストのNo.1と2の入れ替わりと風俗店店長が飛んだことくらいなので。

 

今回のMVPは完全に猫背椿さんなんだけども、猫背さんは主人公ミキの分身を演じている。心の声の代弁者で、決して他人に打ち明けないミキの心境が猫背さんの口によって観客だけに伝わる。

いままで、根本さんの演劇に出てきただいたいの女の子たちの思考回路がわたしには理解出来なかった。好きな男に縋り付いたり激昂してヒステリーを起こしたりする感情の引き出しがわたしにはないので。自分が恋愛をちゃんとやらないできてしまったので、そんな男早く忘れて次に行った方が効率よくない?などと思ってしまい、直接的な共感とか理解は全然出来なかった。ただわたしは俳優の熱心なオタクだったので"特定の誰かに執着する"という部分のみで今までのねもしゅーに共感を得ていた。

そして今回、主人公の女の子が人に相談しない、自分のことを一切他人に話さないタイプの人間だったので、わたしはこれまでにない共感を得られたのだった。自分のことを話したくないわけではないんだけど一連の流れを話すのがとにかく面倒だし見当違いの意見が返ってきたらイラつくし後報とか伝えた方がいいのか?とか考えただけで面倒くさくて結局家族にすらなにも言わないみたいな。わたしは誰かに話したい気持ちが強すぎるにも関わらず極度の面倒くさがりで更に他人の意見を聞きたくないといういう理由でこのブログをやっているけど。

それでミキの心の声を一人でひたすらぺちゃくちゃ話してるのが猫背さん。まーーーーよく喋るわけ。わかる。何も考えていないわけじゃないんだよね。心の中であーだこーだ色々考えて悩みもまあ無いことはないけど相談するのは怠いから一人で考え込んで、外部の意見が入ってこないから結局解決しないし時間が経ってどうでもよくなるのを待つか、たまたま何らかの拍子に解決することもあるけど。

とにかくずっとミキと猫背さんの自分内会議をわかるわーとずっと思って聞いていた。

 

今回は物語があるようでいてそこまで大層な出来事はなく、風俗店が舞台ではあるもののミキの物語について、風俗嬢であるという設定はこれといって重要ではなかったと思う。物語を動かすためのアイテムであって、ミキ以外の登場人物たちは歌舞伎町に翻弄されていてみんな歌舞伎町に根付いちゃってるけどミキだけは違うように見えた。性的なことに興味があって、家庭環境が良くなかったので流れで高卒風俗嬢になったけどホストに貢ぐでも借金があるわけでもなく、ただ好きで仕事しているだけ。無遅刻無欠勤だし。ミキにとっての歌舞伎町はただの職場だった。それが聖夜(磯村勇斗)の登場でそうではなくなってしまったんだと思う。

歌舞伎町No.1ホストの聖夜は無理やりミキのいる風俗店に連れてこられて、ミキを指名したと思ったら何もせず帰り、家に呼ばれても何もされず、トイレットペーパーが三角に折られていたので他にもSEX担当(多分)の女がいるんだな、自分は添い寝担当なんだろうと納得して、でもなんでわざわざわたしなんだ????と自問自答して。この自問自答が1時間くらい続くわけ。舞台上での1時間なので実際はかなりの日数があると思うけど、聞けば済むことを聞かないために一人で一生悩んでるところがかわいくもありつつめちゃくちゃしょうもなかった。トイレットペーパーが三角に折られてた理由は更にしょうもなかったけど。

 

ホストとその手下と風俗店店長が今回クソ男の立場を振られていて、自分のエゴ丸出しでほんとうにろくでもなかった。プライドのために人の人生めちゃくちゃに出来ちゃう類の人間だったので、3人に職場をめちゃくちゃにされた風俗嬢たち9人で最後の希望である聖夜の家に乗り込む流れが超アツかった。なんでミキちゃんとSEXしないんですか?って聞きに行くためだけの特攻、しょーもなさすぎて良い。聖夜いい奴でよかったな。ミキを選んだ理由もSEXしない理由も本当に知らんがなみたいなみみっちい理由だったけど男側の目線だと超重要なんだと思うし可哀想だった。可哀想で可愛かった。

 

結論聖夜がいい奴(?)だったので、これまでになくフレッシュに結末を迎えて、激アツなギャンパレの生歌と相まって超最高の観劇後感だった。いつもお腹に撃ち込まれていた鉛玉が今回は無い!!これは凄いことだ。聖夜かわいいじゃん…と、ギャンパレ最高!!!という感情のみ。劇中曲が殆ど既存曲だったのでプレイリスト作って一生聴いてる。

4年くらいずっと同じ作演出の作品を見続けるという経験が他にないので、前のあの作品のあの場面がパワーアップして帰ってきたな、と思うことが根本さんの作品を観ていると多くて楽しい。以前『超、今、出来る、精一杯。』で長井短ちゃんがローラのものまねみたいなポンコツハーフ役で、それが実はハーフ顔は整形でキャラもゴリゴリに作ってましたというオチだったんだけど、今回のそんなようなポジションを栗原類くんが演っていた。

 

半年前くらいに松たか子瑛太の『世界は一人』という音楽劇を観に行ったんだけど今回のねもしゅーはこれのオマージュみたいだなあと思った。普段あんまり演劇観ないけどたまに観に行くと大体現実現実現実現実って感じで辛いやつばっかりなので今回のねもしゅーくらいアッパー系のお祭りみたいなやつがもっと観たいよ、、、。そういうのどうやって探したら引っかかるのか教えてほしい。ここのところのねもしゅーが家族の話が多くて、最近結婚した私にとってタイムリーではあるんだけどしんどい話だったので今回くらいの軽さのやつもたまに挟んでくれないと通えないから良かった。

 

いそむらくん最近見ようと思ってたドラマにたまたま出ててラッキー🥰みたいなこと結構あるので、ねもしゅー出るとかまじで奇跡かと思った。そろそろ多部ちゃんにねもしゅー出てほしいです。

 

おしまい。

 

*1:Lonely Girl

*2:すきな俳優部門は"よくTVにでている""出ていない"の2部門ある

PRODUCE X 101にハマったところ辛い思いをしました

PRODUCE48はIZ*ONEが決まってからスカパーの再放送で追っかけ再生したのでリアタイは今回が初。S1とS2は見てません。

 

48の方を見ていたころ、私は日本のラストアイドル(のseason3。以下ラスアイ)という番組を見ていた。ラスアイというのは暫定メンバーが12人いて挑戦者はこの12人の中から勝てそうな人、または自分が立ちたい立ち位置のメンバーを指名してパフォーマンスバトルをして勝てば暫定メンバーになれるというものだった。

ラスアイはパフォーマンスの完成度の高さはあれば良いけど最重要項目ではなく、キャラクターの面白さとかで選ばれたり、どう考えても挑戦者のほうが上手くても「あなたはアイドルじゃなくてもいいんじゃない?」なんて言われて落とされたりしていた。この時期にやっていたラスアイは視聴者に投票権はなく、業界人が審査員として4人選抜されて4人それぞれが暫定メンバーか挑戦者か選ぶものの、実際のところ4人の審査員のうち1人が指名されてその人が暫定メンバーを選べば他の3人が挑戦者を選んでも勝ち残れるのは暫定メンバーというシステムだった。

 

視聴者にはなんの権利もなくどうすることもできないので、明らかに実力のある子が負けたりする世界にもどかしい思いをしていたけど、そんなラスアイとは違って実力がないとトレーナー陣にめたくそに言われるPRODUCE48は、評価の基準が比較的わかりやすくてとても良かった。とはいえ日本人に投票権はないので何もできないことは変わらないし実力不足のカンちゃんがデビューしたり、ヘユンちゃんがデビューできなかったりはしたけど、それでも48は全て終わってから見たからなるほどねーーと思って見ていたし、実際そんなに辛い思いをすることはなかった。スカパーの日本語字幕がダメダメな感じなこともあり。ちなみに1pickヘユンちゃんで2pickは班長でした。

 

そんなことがあってから1年くらいが経って、今度は韓国で男性グループのPRODUCE新シリーズをやると知った。abemaで放送は週遅れにはなるものの全編日本語字幕付きで無料放送をしてくれることを知って#4が終わったあたりから追いついて見ていたけれど、この度の第3回順位発表式でわたしの1pickがとうとう放出されてしまった。チェスファンくん。

まあ放出されるんだろうな、と彼自身もまたそのペン達もわかっていたと思うのでわたしも順位発表式を見ながらまあそうだよね…という気持ちにはなった。けど、Kポ文化の知識が壊滅的にないわたしなりに色々単語を調べながらネサフをしていた限り、わたしの1pickは本国でかなりのアンチがいたようだった。日本ではそういうのを"地雷にされてる"みたいに表現するらしいけど、スファンくんを地雷にしている本国ペンが多くいたらしい。

事務所内に売れているグループがいるような大きい事務所の男の子たちがたくさんいる中、スファンくんはどこの事務所にも所属していなかった。端的にいうと一般人。身長は180cm以上がゴロゴロいる中で167cm、お顔はカワウソみたいでとってもキュートだけど本国の好み的には全然かっこよくないという評価らしかった。容姿で評価を受けられない代わりに、歌が上手で声もよくて、ポジションはボーカルなのにダンスもエグめに上手。そんなスファンくんは101人からどんどん減っていく子たちの中で最終順位28位で放出された。

20位までが生存できるなかで31人中28位でスファンくんは放出されたけど、生存が決まった20人の中でスファンくんよりも歌が苦手な子、ダンスが苦手な子というのはいて、だから代わりにスファンを生き残らせろということが言いたいわけじゃない。だけど韓国アイドルは実力主義と思っていたけど実力だけじゃどうにもならないことがあるんだなということをリアタイして初めて知った。

 

スファンくんには最初のクラス分けから最後の順位発表式の席までずーーーーっと腐れ縁のユビン(白又敦くんにとても似ている)という男がいて、Aクラスなのもグループ評価もポジション評価もコンセプト評価も全部一緒。

ユビンはデビュー経験があるので人気もあって歌が上手で身長も180cmある。放送分量がすごく多い練習生だったからスファンくんも一緒に映ることが多かったし、結果としてユビンスファンというコンビが広まって美味しい部分もたくさんあったけど2人ともポジションがボーカルだからメインを奪い合わないといけなかったし、コンセプト評価では押し出されたユビンがシュスゴルにきちゃったから結局スファンくんはメインボーカルには1回もなれなかった。

別に何かの圧力があったりとかでもユビンのほうが先輩だから譲ったとかでもなく、単純にユビンが人気があるからシュスゴルのチームに入ってもらうことになって、ユビンのほうが上手だったからユビンがメボになっただけなんだけど、スファンくんを応援する身としてはこんなに実力があるのになかなかどうしてままならないなあと常に感じた期間だった。

 

インスタが開設されたからとりあえず行方不明ということにはならなそうで安心な反面、これ以上辛い思いをしてほしくないなあと思う。

パフォーマンスはもちろんのこと、ポジション評価のときにユビンと呼び込みしてたりとか、ユビンがWanna Oneのメンバーに電話かけたときの顔とか、ソノお兄さんがI.O.Iのソヘさんを呼んだ時のビックリ顔とかシュスゴル2倍速のエグいダンスとか、かわかわでかっこいいところをたくさん見られて良かったです。

一般の人が撮ったスファンくんのオフ動画とかがSNSにゴロゴロ載っていているのでKポ界隈はすごい。

 

システムがよくわかってないけどスファンくんのカップホルダーがもらえるカフェがあるとかで、どうにか予定を詰めて貰いに行ってきた。

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#영원히_상쾌한_바람을_수환에게

#최수환

↑このハッシュタグをつけるとSNSに載せていいらしいんだけどなんて読むのかわからない。開店待ちの間前に並んでたかわいいJKが飴をくれたので嬉しかった。

 

プエクすっごい楽しくて、でもそれと同じくらいつらかったな。シュスゴルは国プ4大地雷がいるからドベ確定みたいに言われててつらかった。4人みんな好きだったので。pickにしなくていいから悪口を言うのはやめてほしいなと思いました。

第3回順位発表式でわたしのpickはほぼ放出されたので最終回は平常心で見られそう。

プデュJによしのこーいちくん出たら面白いな。

 

おしまい

 

 

アラジンにまつわる記憶

中学校に上がった時、だいたい3箇所くらいの小学校が集められて一学年が形成されたけど、学区の関係でわたしの通っていた小学校からは20人くらいしかその中学校には行かなかった。

わたしには幼稚園のころから付き合いのある幼馴染が3人いて、わたしを含めて皆同じ中学校に進学した。小学校の頃のわたしはというと、人生のモテのピークを迎えた時期であり、無敵だった。何しろモテたので自己肯定感の塊であり、気が強かった。幼馴染たちは全員次女だったためか全員めちゃくちゃ気が強かったのでその中で強くたくましく育った。

しかし小学校高学年の頃から雲行きが怪しくなってきた。わたしは好き嫌いがめちゃくちゃ多かったので、給食居残りで小学校6年間ほとんど昼休みがなかったりしたのだが、それに加えてまず運動神経の面で差が出てきた。丸太が2.5mくらいの高さに組み上がった遊具で鬼ごっこをする、とかがまじで怖すぎて意味がわからなかった。もう少し低学年のころは無敵の女だったので私が嫌だと言ったら違う遊びになったりしたのだが成長するにつれてそういうわけにもいかなくなり、みんながしている遊びに混ざれない機会が多くなった。そんなわけで本を読むなどの身体を動かさずできるコンテンツに向かうようになった。内向的なオタク化の始まりである。

そんな高学年を終えて中学校に入学すると幼馴染たちは全員運動部に入ってしまい、わたしは運動部なんてまじでムリと思ったので文化系の部活を探した。なんとびっくり3択しかなく、音楽系か演劇部だったので一番活動熱心じゃなさそうな演劇部に一人で入った。

母校の演劇部は毎年部員が5人くらい入部する程度の弱小部だったのだが、なぜかわたしの代だけが20人程入部し、たちまちに黄金期を迎えた。多分わたしと同じように考えた人が多かったんだと思う。

そして、その20人の中には同じ小学校出身の女の子が2人いた。内ひとりは同じクラスだった。その2人は小学校時代から大の親友同士で、ディズニー大好き仲間でもあった。わたしは同じ小学校出身で同じクラスに同じ部活でこれは都合がいいぞと思ったので、取り入るようにして同じグループとなった。ほかの小学校の人ばかりで知らない人だらけだったのでそんな中で知った顔がいるのはとても心が落ち着いた。ちなみに同じグループには演劇部関係で仲良くなったあやぽんという女子もいた。あやぽんは非常にコミュ力のある女の子で、長くダンスを習っていたらしい強めの人だった。よそもの2人(わたしとあやぽん)を含む4人組だったので、親友コンビに取り入ったわたしも学校生活においては肩身の狭い思いはしなかった。

 

問題は部活終わりの帰り道である。

あやぽんは小学校が別なことからも分かるように自宅が全くの逆方向だったので、必然的に親友コンビとわたしの3人で帰ることになった。最初の頃はクラスどう?とか、あの先輩はああだよね、とかそんな雑談だったように思うけども、いつしか親友コンビがディズニーの歌をハモッてくるようになった。本当に心からディズニーを愛している女の子たちだったので、わたしの全く知らないような歌をいつも歌っていた。歌いながら帰るというの、本当に中学生女子という感じがするんだけれども、週に1回か2回くらいはそのタイムが訪れていたのでそのターンのときはいつもわたしは無言で2人に並んで歩いていた。

その中で一番歌われる回数が多かったのが、アラジンの曲である、"A Whole New World"だった。日本語訳バージョン。正直言ってわたしはディズニーに全く興味がなく、映画も大人になってからネイルサロンのテレビでついてたら観るくらいで、しっかり1本観た映画はおそらく一つもない。ディズニーとはほど遠い人間なのだ。親友コンビが気持ちよくディズニーの曲を歌っているのを横で聞いている時の、あの悲しいでもむかつくでもない謎の感情を、ここ最近のアラジンのCMやニュースなどを見ていつも思い出している。

親友コンビは声の高い子と低い子のペアだったし歌もすごく上手だったので聞くことが自体は全く不快ではなかったんだけども、わたしという存在が透明になっているような感じでいつもなんとも言えない気持ちになっていた。あれだけ何度も聞かされたらA Whole New Worldは流石に覚えたので、今日はじめて観た金ローのアラジンに合わせて大声で歌いました。歌詞の字幕がついてなかったのでところどころしか歌えなかったけど、このしょうもない中学校時代の話を知ってる夫がちょっとウケてくれて良かった。

 

中学を卒業してから一切連絡をとっていなかったけど、成人式が終わってから一度だけ親友コンビと3人で会ったことがある。そのときにインスタの相互フォローをしたんだけど、遡って観たら中学卒業の15歳から20歳までの間に2人は死ぬほど会っててうけた。本当に本当に仲良しだったコンビに無理に混ざったものの、結局なんか違うなとなってしまい卒業を機に連絡を絶ったわたしとの違いを見せつけられた。それ以来会っていない。親友コンビの片方はわたしが結婚した数ヶ月後に結婚したとインスタに書いてあった。わたしはインスタに自分の結婚のことは何も書いていないので今後彼女たちがわたしについて知ることは無いんだろうな。わたしのことを思い出すこともそもそも無いんだろう。

 

先週、有給を取って20年ぶりくらいに家族全員揃ってディズニーランドに行った。ちょうど七夕初日だったらしい。パレードを初めて最初から最後まで観ていたらプリンセスがたくさん出てきてパレードの最後尾にアラジンとジャスミンが出てきてああこれかあと思った。パレードはテーマはよくわからなかったけど最高だった。乗り物に乗って写真を撮ってくれるやつの写真を、どんなにうつりが悪くとも買おうと思っていたらスプラッシュマウンテンが休止の為買うことが出来なかった。今生の思い出としたかったのでつらい。これはもう全員でシーに行くしかない。

ディズニーランドは楽しいし今日の金ローのアラジンは結局最後までは観てないけど面白かったです。南無。

ホール・ニュー・ワールド (新しい世界)

ホール・ニュー・ワールド (新しい世界)

おしまい。

 

 

 

推しを失う疑似体験 - イントラロスがつらすぎる

8年ほど芸能人のおたくをやってきたけれど、幸いなことに歴代推しが芸能界を去ったことがない。スタダの元推しはグループは解散したけど事務所には所属したままだし、大平峻也くんは現在進行形で大人気俳優様だし、今の推しも芝居の仕事が半年以上ないけど一応告知待ちの舞台がある、らしい。俳優やアイドルが芸能界を去るたび、はてなTwitter上で"応援できるときに全力で応援しておけ"みたいな言葉が蔓延しているのでうんざりしながら、とはゆうても自分の好きなペースで応援すりゃいいじゃん???と思っていた。が、芸能人ではない推しがわたしの前から消えたので人生で初めて推しを失う苦しみを味わっている。

 

そもそもは結婚してからスポーツクラブに通いだしたことが事の発端である。わたしは泳げないのでスタジオプログラムに行くことに決めて、ヨガ、ピラティス、キックボクシング、太極拳、ジャズダンスなど一通り出てみた結果一番楽しかったのがZUMBAだったので他のプログラムにもちょくちょく出ながら、ZUMBAだけはほとんど毎週1回通っていた。

ZUMBAというのがなにかというと、ラテン調の音楽を流しながらインストラクターの動き(ダンス)を真似するプログラムである。一般的によく耳にするエアロビクスというのは、動きの型が決まっているので結構難しいらしく(出た事ないので知らないけど)、その点ZUMBAは指示も出されないしただ見て真似をすればいいし、きっちり真似をするというよりは音楽にノッて楽しく身体を動かそう、という感じなので気負わず出来る。大型スポーツクラブなどのZUMBAは大量のスピーカーから爆音で音楽が流れるしインストラクターさんはめちゃくちゃ煽ってくるのでフェスみたいになっている。

わたしが通っているところは郊外の弱小スポーツクラブなので子供と老人がほとんどを占めていて、わたしぐらいの年代の人はせいぜい大学生が泳いでいる程度、スタジオには殆どいないような環境だった。そんな風なのでZUMBAのインストラクター(=イントラ)もヘイヘイ煽ってくる感じではなくフロアの前で淡々と踊っているようなプログラムとなっていて、運動音痴のわたしにとっては最高の環境だった。身体を動かすことはわりと好きなんだけれども人に指示を出されると途端に出来なくて辛い気持ちになってしまうので。

そして、このZUMBAのイントラというのが、約半年間ほどわたしの推しとなっていた人である。20代後半くらいの男性で顔はサッカーの武藤に似ていた。若い男性のイントラは業界的にはわりと珍しいらしい。それでもって、タイトルの通り先日退職してしまったわけである。

 

まず、このイントラが退職したことの悲しみについてはわたしがいかにZUMBAを愛していたかを書かないと始まらないので、いつか同じようにイントラロスに陥った人と分かち合えることを願って(という口実で)書きたい。

そのイントラのZUMBAはまじで楽しくて、そもそもこの人のZUMBAしか出たことなかったけどまず第一になんだか雰囲気が良かった。2曲踊ったらインターバルというのを繰り返し、1時間踊るというのが体力的に非常にちょうどよく、始めはついていくのに必死だった曲も慣れてくるとイントラを見ずに踊れるようになって楽しかった。

基本的にダンスの心得がなくても見よう見まねで出来る程度の難易度なので頑張って継続しているうちに出来るようになる、という体験がたいへん楽しかった。休日の回に出ていたのでZUMBAを踊った週の水曜日くらいまでは仕事をしながらZUMBAのステップや曲について考えていたし、自力で使用曲を探し出してiPhoneにプレイリストを作って普段から聴いたりもしていた。夫との会話の6割くらいはパフェかZUMBAの内容だった。ここのステップがいいよね、あそこどうやってやるのか未だにわからん、みたいな話を無限にしていた半年間だった。

スポーツクラブの全時間を通せば週に何コマかやっているけれど、わたしは平日は仕事があるので週に1コマしか出られる回がなかった。しかもそれが土日なので予定があって出られないこともたまにあったりして、出来る限りZUMBAのある時間に予定を入れないよう心掛けながら生活する日々だった。

本当にこのZUMBAを愛していたんだけれども、昨年末のわたしが行ける年内最後の回に今年のZUMBA納めだな〜とルンルンで足を運んだ際、イントラが年内いっぱいで退職することを知った。つまり自分が行ける最終回に、突然今日が最終回であることを知らされたわけである。まるで打ち切り漫画のよう、、、、。

本当は何週間か前にお知らせがあったらしいんだけれども、わたしたち夫婦はたまたまその回に行っておらず、知り合いもいないので誰も教えてくれずに最終回、という流れだった。わたしはイントラとあんまり話したことがなかったけど夫とはお風呂で軽く会話する程度の仲だったんだから教えてくれたってよかったじゃないか…と未だに思う。最終回が始まる5分前くらいにいつもいるおばあさんに今日最後だから来てよかったわねえと声を掛けられて知ったので1時間失意のZUMBAを踊ることとなった。涙を堪えながらラテン調の曲で踊る女。

 

ここのZUMBAは毎月1曲ずつ曲が変わっていくシステムで、最終回の2ヶ月前くらいにエンディングの曲が変わっていた。その曲がsee you againというタイトルだということをわたしは自力の曲リサーチで知っていたので1時間一生懸命堪えた涙はエンディングで流れることとなった。約3年間の勤務だったらしく、エンディングの後アンコールが起きたので最後にもう1曲踊って終わりとなった。わたしは泣いていた。

半年間お世話になったイントラにいかにZUMBAが楽しかったか、大好きになれたかを熱弁したかったけど、涙を堪えることに精一杯でとてもそれどころではなく、お疲れ様でしたと一言いうのがやっとだった。

これは夫が最終回の後に風呂場でイントラから直接聞いた話なんだけれども、このイントラは現在専門学校に通っていて今年から実習が始まるので、そもそもインストラクターを始めた当初から3年で辞める予定だったらしい。わたしたち夫婦は、その辞める直前の半年間にギリギリ食いこめたのだ。スポーツクラブのインストラクターというのは社員の場合とフリーランスで契約している場合の2パターンがあって、社員はどうかわからないけどフリーランスは給料がまじで安いらしく、イントラを職業として食べていくのはなかなか難しいのだそうだ。若い男性インストラクターが珍しいのはそういう理由があって、わたしの推しメンだったイントラも在学中のバイトとしてZUMBAを教えてくれていただけだった。

 

わたしの夫の実家は両親ともにスポーツクラブフリークである。実家どころか夫の母方の実家までもが全員スポーツクラブに通っているような環境なので、気になったことを聞くと大体返事が返ってくる。最終日のZUMBAから自宅に戻った時、わたしが1時間くらいずっと泣きながら恨み節を言っていたのをひたすら慰めていた夫はその晩、実母(わたしの義母)とたまたま電話をしたらしく、インストラクター事情について色々と話を聞いてくれた。タイトルの"イントラロス"という単語を教えてくれたのも義母である。

大手スポーツクラブでも大体フリーのインストラクターというのは1コマ5000円程度しか貰えず、どんなに人を集めてもあんまり関係ないらしい。スポーツクラブにいる人っていうのはまじで1日中スポーツクラブにいたりするので人生の生きがいとして通っている人が多く、人気のインストラクターを追いかけて転職先のスポーツクラブに鞍替えする、というのもあるあるなようだ。大手には回数券があったりして、いちいち契約しなくても通える場合があるのだ。わたしの推しイントラは移籍ではなく職業ごと辞めてしまったので追いかけることも出来ないのか…と思うとまた涙が出た。

 

推しイントラが退職してから、通っているスポーツクラブのZUMBAの時間が変更になってしまった。わたしは夜限定会員なので全時間対応のコースに変更しないと新しいZUMBAに行かれなくなってしまい、来月からコースを変更する予定である。

退職後から現在までの空白の期間は夫実家の通うスポーツクラブにカリスマがいると聞きつけて電車で1時間かけて体験に行ったり、最寄りの大型スポーツクラブのZUMBAを体験したりしている。そもそもZUMBA自体が好きなのか、あのイントラのZUMBAだけが好きだったのかが分からないと始まらないし、あとは単純に身体を動かすことに飢えていたので。

そうして義実家のスポーツクラブでわたしは人生で初めてカリスマに出会ってしまった。カリスマは天使にラブソングをみたいなパーマを当てた年齢不詳の女性だった。めちゃくちゃ人気のイントラらしく、始まる30分前くらいからスタジオの前に行列が出来ていた。常連組はポジション取りも大事なのである。わたしの通うZUMBAは普通の主婦っぽい人とおばあさんしかおらず、男性というとわたしの夫だけだったのに、そのスポーツクラブは男女比4:6くらいだった。常連風の人たちは皆わたしの親世代くらいのTRFにいそうな風貌の人たちで、たいへん恐ろしかった。恐ろしかったけれども何しろカリスマなのでZUMBA自体は異常に楽しく、スタジオのスピーカーはいつものスタジオの5倍くらいついていたので爆音で踊り狂う様はさながらクラブのようだった(クラブに行ったことはない)。

わたしの知っているZUMBAとは何もかもが違った上、ダンスもハードだし休憩全然ないし死ぬほど疲れたけど楽しかったのでよかった。近所だったら通いたいくらいだったけれど遠いのでとても残念。あんなとんでもないカリスマでもお給料安いのかなあなどと考えてしまって悲しくなったのでわたしは今業界全体の賃金上げを願っている。

わたしの好きだったイントラのZUMBAはただ真似して踊るだけだったので、"普通のZUMBA"というのを体験してみて面食らった場面も多かった。でも結局感想としては楽しかったので来月から通い始める近所の新しいZUMBAのイントラがいい感じの人だといいな。今は水着を手に入れたので泳げないなりに週2回ほどビート板でバタ足をひたすらしている。あまり楽しいと思えないので早くZUMBAの女となりたい。

 

この一件で思ったのは、好きなものの柱をいくつか持っていてよかったなということだ。本当にZUMBAのことが大好きだったので、これでわたしがもしZUMBA単推しだったら立ち直れなかったと思う。今パフェとか旅行とか俳優の推しとかポケモンGOとか、好きなものがいくつもあるので、立ち直れてよかった。

家事を適当にこなして適度な運動をしていると自己肯定感がまじで半端ないので、精神衛生上超最高なのだ。わたしは新しいZUMBAが楽しいことを猛烈に願っている。

 

 

おしまい

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