側にいるのに遠いから②

skr21.hatenablog.com

 

前記事の通り、その後のワンマンで解散が発表された。動員がずっと少ない中でメンバー内でも色々思うところがあったんだろうと思う。抜けることとなった子のための前向きな終わり方だったのかなとなんとなく今まで思っていた。

だけど、学校の友達を呼んでまで再結成して、アニメのタイアップとかももらって、それでもやっぱり解散することになった理由ってなんだろうなと少し考えた。だって何かやり残したことがあったから再始動したんだとばかり思っていたから。メンバーの誰かに大きな仕事でも入ったんだろうか。

無印の解散がわたしの推しから発表された時、まわりのファンの子達がどんどん泣き出したのをよく覚えている。殆どが見たことのない子達だった。今この場で泣いている子達が、1回2回でも武者修行のライブに行っていたならば、もっと先まで彼らの活動を応援できていたんじゃないかと思ってしまった。終わりが決まってから後悔しても何の意味もないんだよと思った。だけど今こうして現場に行かないことを後悔している自分がいる。

現場でつらいこともそれなりにあったけど、無印のころの彼らが本当に本当に大好きだったのでZを受け入れることは今でも全く出来ていない。Zの現場に行ったのも、グループが一堂に会するライブを除けば2回だけだ。

そんなわたしが後悔なんて言ったら語弊があるかもしれない。 現場に行っていないのは単に今の彼らの音楽が好みではないからで、解散してもしなくても今のわたしには何の影響もない。今まで自分の中心にあったものが突然消えるという喪失感があるわけでもない。

だけど、あの頃好きで好きで仕方なかった彼らの努力や苦労は目標*1を達成出来る事なく終わってしまうのだなということに一抹の寂しさがある。

わたしがいつか結婚式を挙げた時に彼らに営業かけて出演依頼をしよう!!っていう冗談すら言えないことがとにかく寂しい。知ってるおたくと同窓会してみんなでグループグループショット撮りたかったなあ。

無印のワンマンライブで解散が発表された後に演奏が始まった曲は、secret base〜君がくれたもの〜だった。『10年後の8月また出会えるの信じて 最高の思い出を』って歌詞がある大好きな曲だ。10年後の8月に彼らが存在しているかっていったらそれはそうじゃないかもしれない。なんとなくそんなことを思ってはいたけど、そのときまた会いに行けたらいいなあと少なからず思っていた。でももう10年後にはZも存在しない。

ずっとずっと応援するんだって信じてやまなかった俳優のおたくを辞めて、結局おたくなんてただの趣味でしかないんだなとつくづく感じた。俳優やアイドルがどんなに頑張っていても、おたくは個人の事情で簡単に離れていく。おたくが応援していくことも彼らが活動を続けていくことも、絶対なんて確証は何処にもない。あの時行っていればって後悔だけをしないように生きていくしかないんだな。

もし推しがEBiDANに加入せず、横浜くんのようにニコラモデルを引き連れてライブを観に来ている側の人間だったなら、彼は俳優として成功を収めていただろうか。元々俳優としての彼のファンだったせいで、最近になってそんなことを考える。たらればでしかないのは分かっている。

Zの4人いるメンバーのうち、はっきりと今後も芸能活動を続けていくと明言しているのは2人。特に言及していないのが2人。わたしの推しは後者だ。ファイナルステージが最後の姿になるのかそうでないのか、まだ分からない。

芸能界で生きていくことが始めから決められたようなビジュアルを持って、声も頭も運動神経も良い彼はこれからのことをどのように考えているのだろう。彼にとって幸せだと思える決断をしてほしいと思っている。ファイナルステージでは無印の頃のオリジナル曲は聴けるだろうか。最後にそれさえ聴ければなんの悔いも無い。

今後の彼らの人生が芸能人であれ一般人であれ、幸せで充実したものでありますように。

 

おしまい。

 

 

解散ライブ感想

*1:アニソンで天下を取って埼玉スーパーアリーナでワンマンライブをすること