plan-j.hatenablog.com
お昼に職場のデスクで昼食をとりながらはてなのアイドルカテゴリーをチェックする生活を送っているのだが、このエントリーを読んで血を吐いた。
わたしは小学6年生頃にへいせいせぶんらへんのクソ茶の間だった時期が一瞬あり、じゃんぷの初ドームコンに一度だけ行って以後ノータッチみたいな底辺のおたくである。なので今の今までジャニーズに関してコンサートに行くだとか紙媒体をチェックするだとかバラエティを見るとかそういうことは一切していない。けれど深夜ドラマがやたら好きなので日テレのおかげで安井くんの顔と名前くらいはなんとなく知っていた。しかしこのような現実的なことを言うような人だということは全く存じ上げなかったので、ただただ驚きと心に負った傷をどうしようかということで立ち読みに寄った書店で暫くの間狼狽えてしまった。
「僕たちはファンのエネルギーであってすべてではないから、僕たちを“楽しみ”のすべてにしないで」
引用の引用になるが、もうそうですねとしか言えない。それな。安井くんそれな。正論すぎて何も言い返せない。
言い返せないけれど、わかっていても貴方に会うことを本気で生き甲斐にしている人達はきっとたくさんいるしその為に会社を辞めたり就活を頑張ったりお金を捻出する為にバイトに明け暮れたりしている人達だって沢山いるんだよと思うと胸がぎゅっとなる。それはこちら側が勝手にやっていることであって一度も頼まれていないし自分に全てをかけているようなおたくに対して人生!本気(マジ)もったいないよ!*1と思ってしまうのもわかる。自分たちを人生にちょっとした潤いを与えてくれる人達としてライトに受け取ってほしいのかもしれない。
わたしはおたくをやる為だけにバイトをし、バイト以外の日は全てイベント舞台に通い、某舞台を全通するために死ぬ気で就活を終わらせたような人間であるので天下のジャニーズ様からそんな超現実的なことを言われるとは背後から包丁で刺されたような気持ちである。この記事のページより前のポポロの記事はキラキラふわふわといった感じで(松倉くんのとことか)、ジャニーズの恐ろしさを改めて感じながらページをめくっていたのでそことのギャップにも衝撃を受けてしまった。
しかし以前エントリーでも書いたように、わたしは現在社会人になってから夜バイトをせずとも、学校に行っていた昼間の時間を労働に使えるようになり尚且つバイト6連勤しまくりみたいな頃よりお給料は貰えている。
あの頃より圧倒的に時間に余裕が生まれているはずの現在、学生時代より圧倒的に俳優やアイドルを追いかけるための熱量が下がってきているように感じる。今も舞台は出来る限り全通はしているしお花も出しているしプレゼントも公演に1度は持っていくようにしているけれど、そういうことが段々やって当たり前になってしまい、誰も褒めてくれないしこれ以上自分には出来ることもないのだなとふつふつ感じている。なので金銭的な事であったり行動面の事ではなく、"わたしはこのままおたくをしていて大丈夫なんだろうか" "本当にこの人を好きなんだろうか" ということを社会人になった為に出来てしまった夜の暇な時間に考えるようになってしまった。
元々◯◯に会いに行く為に・CDを沢山買う為に"頑張っている"わたしが好き。のような節があったので、それほど頑張らなくてもおたくが出来るようになってしまってから急速にこの趣味への熱量が下がってしまったように感じる。多分わたしはおたくに向いていない。勿論スタンド花やプレゼントなんていくらでもお金のかけようがあるし、今持てるお金をMAX使っても足りないから夜バイトってことも出来るけどしようとは思わない。月に舞台1本あるかないかみたいな生活が安定してきて、おたく関連で出来た友達と現場関係なく普通にお買い物をしたりご飯を食べる為だけに遊ぶようになったり、一般人の友達とも遊ぶようになった。
今まで推しに会う為に削ってきた時間を今取り戻そうとしている。
今ならネイルだって美容院だって服だってそれほど迷わなくても買えるだけのお金がある。自分にお金を掛けることってすごく楽しいし、おしゃれなお店でご飯を食べることもすごく楽しい。
だけれど、そういう使える時間が増えたことで自分が如何に空っぽかということが浮き彫りになってきてしまった。当たり前だ。だって学生時代に自分のことで何も努力していない。就職だって定時で上がれる一般職の事務を選んだし、資格を取るなどのスキルアップなんてしなくてもおそらく倒産しない限りは一生働いていける会社に勤めている。
何が不満なのか、上手く言葉に書き表せられなくてもどかしい。誘えばみんなわたしなんかとも遊んでくれるんだなということに最近気付き始めたけれど、やはりインスタや
Twitterのリア垢で本物のリアルが充実している人達をみると溜息しか出ないし彼氏もいない、出来る気配もない、仕事終わりにどこも行かず毎日直帰みたいな生活をしていると自分以外の全ての人間が羨ましく見えてきてしまう。安井くんの言うように、俳優やアイドルをすべてにしてしまったおたくの一つの結果である。
最近色々なことが起こり、まあなんというか、丸4年間くらい追った人のおたくであることを辞める選択をして今全く別の役者のファンを始めた。あの人のおたくを辞める時がこの趣味を辞める時だと思っていたのにこんなに早く違う結果になってしまった。
今まであの人の仕事がない期間にちょっかいを出してきた役者やアイドルは数名いたけれど、仕事が被った時点ではいさよならだったのでわたしのオタ歴史では史上初の
推し変である。4年間を振り返ってみてもあの人に対する不満は一つもないし本当に本当に神様のような人だった。何か本人に問題があって降りたわけではないので時折ブログを読んでは後ろ髪を引かれる思いになる。未練が中々断ち切れないので
Twitterのフォローも外してしまった。
yamjr.hatenadiary.jp
またジャニーズファンの方の引用になるが、このエントリーで初めてフォト一揆という言葉を知った。数年前にテニスの公演でいせだいきの写真を大量に買ったオタがいたみたいな話があったような覚えがあるが、さすがはジャニーズといったところで格が違うなと感じる。話は変わり、わたしが言及したいのはフォト一揆に関してではなく
別にいいよ、かけもちしたって。二人に同じだけお金と力を注げるのであれば。100ある力を50:50にするんじゃなくて、どっちも100ずつかけられるんならば
この部分である。単
推しから掛け持ちへ
贈る言葉だ。すごく良くわかる。きっとこの言葉を放った人は、"アイドルに全てをかけているような人"なのではないかと勝手に想像をしてしまった。
わたしが降りた原因も2人に100%の力は掛けられないからで、仮にお金がどうにかなったとしても別の舞台が被れば両方を全通することは不可能になってしまうからだ。
わたしは
推しに対して自分がどれだけ頑張れているかで存在意義を見出したり自己肯定をしているので、楽しいという気持ち一つだけではおたくを続けることが出来ない。
苦しい気持ちになることも少なくない。
学生時代にもっと複数の趣味を並行して楽しんでおけば良かったのかなと時々考える。今更過去を振り返っても仕方がないので、とにかく今から悔いのない人生を歩むしかない。
新しく応援することになった彼はこれからどんな世界を見せてくれるのだろうかと思うとやはりおたくを辞める決心はつかない。これから、他の趣味や彼氏を持ちながらのおたく生活のやり方を少しづつ模索していきたいと思っている今現在である。
とりあえず再来月あたりに街コン又は相席屋に足を運びたいと思っている。