喉元過ぎれば熱さを忘れる

前回の更新から早4ヶ月。つまり一般人生活がつまんないからテニスのおたくとして生きる!!!と宣言してから4ヶ月。我ながら体を張ったギャグかと思うけど、あのエントリをあげたひと月後くらいに推しが出来た。

 

俳優のおたく→一般人→2.5舞台のおたく とか結局何も変わってないじゃんって思うけど、チケ代プレ代花代がチケ代だけになったんだから大きな進歩だし、個人を追うのから急に変えるのは絶対無理だからこの1年間は方向転換のための最短ルートだったんじゃないかな。

 なんて偉そうに書いたけど結局あの後プレも買った。テニスはテニスでチケットを取ったし、オタ卒した時に貯金額増やしたままだから手元に残るお金はおたく時代より減った。今現在金銭面でも時間の確保の面でも大変なプライベートを強いられている。花禁なのがせめてもの救いだ。

 

今の推しは月に半分以上現場があるので、しがないOLのわたしには有給を使い切っても全通なんて到底不可能だ。全通したけりゃフリーターになる他ない。

もちろんそんなことは出来ないので土日にしか現場に行かないし、土日のどちらかは彼氏に会わないと振られてしまうので、現場に行くのは週末の片方にしている。平日5日間働いて、週末は現場と彼氏で終わる、という生活をしている。

オタ卒から1年半。オタ復帰からは4か月。

いろいろ辛くておたくをやめた1年半前からは想像できないくらい、わたしは今"ゆるおた"という生き物になることができている。

 

月に10回くらいしか現場がなかったら予定を無理矢理調整して全部行ったかもしれない。ここまで完全に無理な状況になると"回数なんてどうでもいい"という方向に自分を納得せざるを得なくなって結果的に回数に執着がなくなった。(正確に言えば無理やりなくした。)

一般人化計画は失敗に終わったけど彼氏もいない、推しのためだけに働いて、月に5日間くらい舞台を連続で観に行って、花とチケとプレ代で財布を空にして残りの25日間を病んだりしながら過ごす生活に戻る気も毛頭ない。

 

非オタは暇だ。オタクだって活動してない期間は暇だけど、他に趣味の無い非オタはとにかく精神的な毎日が半永久的に続く。毎日をボーッと過ごすくらいなら、推しに干されたオキラだ同厨が無理すぎるって負の気持ちに包まれ病んでたほうがまだマシだと思う。

でももう趣味で辛い思いをしても乗り越えるパワーがわたしには出せないから、とにかく頑張ることをやめた。いまは幸せを手に入れるためだけの為にお金を払っている。

ちょっとでも病んだら即別現場に乗り換えたいし、まわりの友達が地下とかでつらそうにしてるのを見ると辞めればいいじゃんと思う。支えたいとか、お金を出さなきゃ会えなくなった時に後悔するとか、そういうのを全部、考えないことにした。推しが引退したらその時はその時だ。

 

なんかもう思い出せないんだなにもかも。

俳優を人間としてめちゃくちゃ好きで、干されたら泣いて、良対応でもどうせ機嫌取りでしょとか病んで、嫌いな同厨への憎しみを燃やして、死に顔しながらプレとか買ってた時の気持ちが。あんなにつらかったのにどうして中々ファンを降りられなかったのかも、全然思い出せなくなった。

 思い出せないから、あの熱狂への戻り方もわからなくなったし、まあ戻る必要もないのかな、とふわふわした気持ちで現場に週一で通っている。つらいオタ活の先に、頑張って良かったと思える瞬間があったのは間違いないんだけど、その為に身も心も財布もすり減らす体力も時間もない。

 

推しより先に結婚するのが今のわたしの夢だ。ぜっっっったい先に結婚する。そして推しが結婚したら、心からお祝いしたい。多分今のゆるおたの状況でもわたしより先に結婚されたらきっと病んじゃうもん。

 

居場所が欲しかっただけなのかもしれない。

お金を払って現場に行ってれば居場所があったし、存在を認めてもらえた。推しが神様の世界で、よく思われたくておかしな思考を拗らせてしまった。現実に男が出来たら否が応でも将来を考えないといけなくなって、無理やり現実世界に連れ戻された。でも現実にも居場所が出来た。

はてなで近況を書くたび、状況が変わりすぎていることを実感させられるから、また次書くときはガッツになってるかもしれないし、推しが燃えて病んでるかもしれない。でもいまはそこそこの幸せを得られているから考えないようにするね。

安定したそこそこの幸せを手に入れたい。そこそこでいいんだ。とびっきりじゃなくて、そこそこで。

 

おしまい。