大体同じことしか書けないのよ

現場納めを無事終えて、あとは新年を待つのみ。はてなには言いまわしを微妙に変えて同じことを何度も書いた2017年だったな。そうそう考え方が変わるわけもなく、環境が少しだけ変わった1年だった。

今年は舞台を20本くらい。わりと新規開拓した作品にはずれがなかったので満足度の高い年となった。俳優目当てで行くことがグンと減って、脚本家や演出家や劇団で観に行く作品を決めたり、クレカや某サイトの優待を積極的に利用した。優待でいいなあと思ったのはつまんなくてもまあ◯千円ならこんなもんかと思えるところ。面白ければ次は定価でちゃんと行こうと思えるし腰の重いわたしにはとても有り難い。

推しのいるそこそこの舞台と、面白いかどうかわからない推しのいない舞台を天秤にかけつつ色々と思考を巡らせていたけど、1年かけてじわりじわり考えた結果、今のわたしには推しのいない面白い舞台の方が楽しいなという結論となった。推しが出ていれば、推しが頑張っていれば、面白くなくてもそこそこ満足出来るという時期はもうわたしの中では終わっていて、そういう未熟さを愛でるとか悪いところに目を瞑ることがもう出来なくなった。

考察の仕方が分かってきたのも大きいかもしれない。考察めちゃくちゃたのしいね。

どんどん趣味に割ける時間が減ってきたし、わたしが時間を作って観にいけるその1回はクオリティの高い作品に使って満足したいなという今現在。公演期間を通してどんどん成長していく云々というのを役者が言うことに耐えられないし、せめて及第点は取れる状態で舞台に立ってほしい。わたしが求めるものは素人の成長ではなくプロの仕事です。そんなに高度なことは求めてないんだけどな。わたしの言う芝居上手いは"=滑舌がよくて聞き取りやすい"なんだけどな。*1

 

来年は今年ほどおたくも出来なくなるし、ますます取捨選択が難しくなるけどねもしゅーと柿だけは欠かさず観に行こうと思う。今年ははずれはあんまり引かなかったけど、ねもしゅーに匹敵するほどの最高の作品には出会えなかったからねもしゅーと柿の2強のまま終わってしまった。

おたくに戻ろうとはしたけど、結局以前のようなガチ恋おたくにはなれず、病みもせず、イベントを干せるようになったし推しへの執着自体がなくなって今のわたしはただの演劇おたくかもしれない。すごく人生楽しいです。焦燥感のないおたくをやるのは高校1年生のとき以来かもしれない。特定の推しがいない人はこんな感じなのかな。楽しいね。

推し(仮)はでかい仕事が決まったけど、最近暇なあまりにやばいイベントばっかりやってて怖い。炎上してはいけない24時状態だけどそのうちボヤが起きそうで心配です。頑張ってね(他人行儀)

来年も良き一年となりますように。

 

良いお年を。

*1:例外としてテニミュはOKみたいなところがある。

君の人生をもう少し観ていたかった

※このエントリは2年ほど前にキャパ200くらいの劇場で行われた舞台のとある1人のキャラクターが忘れられないわたしを成仏させるためのものです。

 

2次元のキャラクターを推しにしている人は想像力が豊かですごいなあと横目で見つつ、今の今まで若手俳優のおたくをやってきた。

握手や会話も出来ないし、動いている様子を肉眼で見ることも叶わない、体温を感じることが出来ない相手について想像を膨らませることは物凄く体力が必要なことだと思う。2次元のジャンルの人は本当にすごい。漫画を読んでそこまで特定のキャラクターに感情移入が出来ないので死ぬほど読んだ漫画でも特別好きなキャラクターはいない。女児向けのアニメに推しキャラはいるけどそれは顔がかわいいからである。

 そんなわたしだったけど、実在しない人物を好きになる人の気持ちが少しだけ理解できるようになった舞台がある。

 

それは数年前に小規模キャパで行われた原作無しの完全オリジナル舞台だった。その時流行していた2次元作品のパクリみたいなタイトルで、内容は特別良いってわけでは無かった。客席が半分くらい関係者で埋められていたし、少数のファンが積むチェキ代でなんとかなっているみたいな様子だった。たった1人のキャラクターを除けば2年経った今さして思い出すキッカケもないような作品だったなあと思う。だけどわたしはその後今までそのたった1人の彼のいる村のモブ女である。

 

その舞台には当時の推しが出演していた。出演者扱いでチケットを取るとその出演者のピン写真がもらえたので、当然わたしは推し扱いで全公演のチケットを確保していた。全6公演なのに全6種類だったのを覚えている。

当時の推しは村のブレインような役柄だった。そしてわたしをモブ女にさせた架空のキャラクター(=虎七くん)は推しのいる村のリーダー的な存在だった。3番手くらいの準主役のとても良いポジションである。

虎七くんは仲間からの信頼が厚く、溌剌としていて笑顔で場を明るくする力があり、おいしいところは持っていく少年ジャンプの王道主人公のようなキャラクターだった。戦乱の時代の話だったので殺陣があり、中の人が殺陣経験者である虎七くんは舞台上のどのキャラクターよりも輝いて見えた。

物語は一つの刀を中心として、王国・敵・敵から謀反する右腕・虎七くん率いる村一団の4つが争いをする話である。先述の通り物語自体はそれほど素晴らしいわけではなかった。この脚演出家の作品はこの後にも3本くらい観たけど、全て趣味が合わなかった。主人公史上主義であり、どんなに素晴らしいキャラクターがいてもどんなに芝居が上手い役者がいても、主人公を立たせるために呆気なく死んでいく。絶対死ぬんだもん。

大体無能主人公がオロオロしてる間に7割死んで戦う決意が固まってきた間に重要な味方が犠牲になって、そこでようやく主人公覚醒で敵を倒すものの気がつけば生き残りは1人か2人みたいな。例外なくこの作品もそうだったし、わたしが今まで愛してやまない虎七くんも無念の死を遂げて消えていった一人である。(これは8割が脚本家への私怨であることは認めます。)

簡潔に言うとわたしはこの舞台のこのキャラクターをきっかけに数ヶ月後虎七くん役の役者に厨降りをした。虎七くんをあまりにも好きになってしまったことと、その時追っていた俳優現場がしんどくなったためです。今となってはあのとき推し扱いでチケットを取ってしまったために虎七くんのピン写真6種が手元にないことが何より悔やまれる。

 

 虎七くんという男の子(推定10代後半)は位の高くない村の出身であり、刀の使い手。お転婆な王女と遊ぶために幼き頃から城に忍び込むなど、ルールや常識に縛られることなく無鉄砲に生きてきたような男の子だった。そんな部分に村の人間は大きな信頼や頼もしさを彼に感じていたし、彼にも皆の先頭に立つだけの力があった。彼は結果的にはラスボスに斬られて死んでしまうんだけれども、その理由となった部分も彼の持つ魅力の一つであったと思う。

 彼が死ぬこととなった原因として1番に挙げられるのは、彼が単独行動を取ってしまったこと。同じ村出身の男5人女1人の編成を崩し、無鉄砲な虎七くんは1人敵陣に突っ込みあっさり捕まる。それを助けるため続いて他4人が城に忍び込み一度は合流に成功するも、力及ばず全員死んでいく。虎七くんの言葉のなかで1番好きなのは「これは俺の"物語"だ。武蔵野村は好きにやらせてもらうぜ付いてきてくれる仲間を信じてな」という所なんだけれども、そんな虎七くんの信念虚しく、散り散りになった仲間は1人ずつ殺され虎七くんはその亡骸を見ることすら出来ぬまま死んでゆくわけです。

彼を村のリーダーたらしめていたものはがむしゃらさや無鉄砲さ、逆境を乗り越えるために前進し続ける部分だったと思うけど、それは同時に村の仲間を失う原因となった部分でもあった。虎七くんにもっと戦略的思考があったならば、敵陣に1人突っ込むなんてことはしなかっただろうしいけ好かない王子ともっと早く手を組んでいたのではないかと、虎七くん亡き今、わたしは考えている。

 

虎七くんというキャラクターは今の私の推しの良さを全てぶち込んだような役であったと思うし、そういう役を当て書きしてくれた客演出家には感謝している(嫌いだけど)。推しの名前も存在すら知らない、この客演出家の他の作品も一度も観たことがない、なんのバイアスも掛からない状態で虎七くんに出会えたことはとても幸せな事だったなと思う。最近まで大きな作品に出ていたので、そこで推しは沢山のファンを獲得した。わたしが虎七くんに出会った時と同じように、彼の名前も顔も知らないような状態であの役を観て彼のファンになった人はきっとこの先ずっとその役が特別になるんだと思う。

推しの情報をリセットすることは出来ないからそういうフラットな状態でお芝居を観られることはわたしはもう一生ないので、毎度毎度新規のファンの子達がものすごくうらやましい。

こうして2年以上も経っているのに未だに虎七くんを愛する亡霊として彷徨っているのは今現在わたしの他に誰も虎七くん、おいてはその作品の話を誰もしない状態だからです。全部わたしの夢だったんじゃないかなあとすら思うことがある。そんな中で、この間の接触のとき推しに「来週こういう頑張らなきゃいけないことがあるから、頑張れるようなチェキが撮りたい」と持ちかけたら演出家に没にされた虎七くんの挨拶の仕方を教えてくれて、堪らなくなってこのブログを書いた。

あの作品が終わってから虎七くんの話題を本人に直接言ったことも手紙に書いたことも殆ど無かったけど、そうやって名前を出してくれたことがあまりにも嬉しくて、当然だけど件の頑張らなきゃいけないことが無事に頑張れたことは言うまでもありません。

こうやって思っていることを全部書くことが出来たので、もう虎七くんの話題を出すのはやめようと思う。(鍵アカウントでは言うかもしれないけど。)本当に良い役だったなあ。またそういう役を演じる推しが観たいなあと思います。良いお仕事に巡り会える俳優人生となりますように。

 

おしまい

あなたに優しくする理由 - 月刊「根本宗子」第14号 スーパーストライク

初めて根本さんの作る作品を観たのは2015年の5月。それからもう2年半近くも経ってしまった。第10号の「もっと超越した所へ。」から数えてわたしが観てきたのは外部公演を含めて10本。2年半の中で全作品を観たわけではない上にドラマの脚本なども書いているので驚異的なスピードで作品を世に出していることを感じる。

 

gekkannemoto.wixsite.com

出演
田村健太郎 長井短 ファーストサマーウイカ 根本宗子

今回の作品は男性1名と女性3名だけで上演される。今までわたしが観てきた色々な舞台の中で最小人数かもしれない。

根本さんの作る舞台は基本的に外部公演以外あらすじが事前にわからない。公式ホームページにはその作品を作るにあたった根本さんの思いのようなものが綴られているけど、それは決してあらすじではないから観に行くまで一体どんな話なのか想像も出来ない。

今回の第14号のタイトルは『スーパーストライク』。タイトルからなにもイメージを膨らませることが出来ないまま、観劇当日を迎えた。タイトルから想像は出来なくてもそれまで9本は観ているわけなので何となくクズ男vsヒステリックな女のバトルだろうと思っていた。

 

Tinder (出会い系マッチングアプリ)を舞台にして物語は進む。

  • マリ (25)・・・職業:ツイキャス主。視聴者数は常に1500人ほど。2Kまたはそれより広いマンションを借りて一人暮らし。家賃はツイキャスなどの収入から自分で払っている。美容やファッション系のツイキャス主と見られる。
  • エイミー (24)・・・職業:トリマー。マリとはジムで知り合い意気投合、同じマンションの別の部屋に住み始める。マリがモデル業をする際はヘアメイクなどを担当している。
  • 黒川 (25)・・・職業:不明。マリの同級生であり親友であったが事情により現在は親交がない。マリのツイキャスを欠かさず視聴している。
  • 南くん (30)・・・職業:ミュージカル俳優 (志望)。友人がおらず人と接する際の距離感がおかしい。見かねた知人が「お前はアプリくらいから始めたほうがいい」と助言し、Tinderを始める。地味メガネ。

 

事はマリがTinderで南くんに"スーパーライク"を送ったことから始まる。 (スーパーライク=Tinderにおける"いいね"のようなもの)

小さい頃から親しい友人がおらず友達との正しい距離感が分からないせいでゲイと疑われ全く友達が出来ない男、横手南。そんな最中、「お前はアプリくらいの距離感から始めた方がいい」と知人に勧められ、恋人を探すアプリ (Tinder )を始める。しかし南はTinderを友人を探すアプリと勘違い。マッチングした女の子たちと仲良くなりたい一心で全員に全力で優しくするが距離感が近いこと・底抜けに親切なことなどが災いし、全員から好きになられてしまう。南にスーパーライクを送ってきた3人は実は知り合いだと分かり・・・?

ざっくり書くとこんな感じかな。

 

今までわたしが観てきた根本さんの作品と異なる点は、今回唯一の男性役である南くんが決してド畜生ではないというところ。他3名の女性陣からそれぞれ好意の矢印を向けられるも、3股をするわけでも誰か1名と付き合って他2名を酷くフるということもない。穏やかで争いごとが好きではない、Tinderのスーパーライクをスーパーストライクと間違えてしまうような可愛いメンズなのだ。

 

今回のこのスーパーストライクという舞台はめちゃくちゃ、めっっっちゃくちゃ面白くて、何でかっていうとこの一見ただのイイヤツである南くんに対する印象が話の進むにつれ、どんどん変化していくから。

 

南くんは地味だし、色も白くて細くて文化系男子そのものみたいな外見をしている。ミュージカル俳優志望なので当然ミュージカルが大好きで、ミュージカルの話をするときは目をキラキラさせて歌ったりしてすごくかわいいし、とにかく底抜けに優しい。彼女でもない女の犬の世話をしてくれるし、逃げたハムスターを一緒に探してくれるし、抱きしめて!って言えば抱きしめてくれる。僕にできる事なら!というスタンスでほとんど何でもしてくれる。

"ほとんど"と付けたのは、ただ一つだけしてくれないことがあるから。それは、物語に出てくる3人の女たちが最も求めていること=お付き合いをするということ。南くんは3人と友達になれたことがとにかく嬉しいようで、彼女を作るというステージへ行くのは自分にはまだ早いと本気で思っている。

「〇〇さえ良ければ、これからも友達でいてほしい!だってこんなに仲良くなれたのは初めてだから!」って告白された女全員に真面目に言うような男である。とにかく南くんの中では彼女よりも友達という存在のほうが遥かに重要なものらしいということが、時の流れとともにじわじわとわかってくる。異常なほどに"友達"でいることに執着があるように思う。

 

話は変わり、職業ツイキャス主であるマリ (長井短 )は学生時代に1人は必ずいたような、高飛車で顔が綺麗でスタイルも良く、お洒落でお喋り、常に周りに人が絶えない代わりに敵も多いようなヒエラルキー最上位の女である。そんなマリに召使いのように呼びつけられ、ツイキャスの視聴率向上目的で飼い始めた犬の世話をさせられているのが、トリマーであるエイミー。いつも突然電話で呼びつけられ、仕方なくマリの部屋へ行けば遅いと文句を言われ、犬のフンが臭くて無理だから何とかしてと言われ、めちゃくちゃな注文を怒りもせずやれやれという雰囲気で聞いてあげている。

マリがTinderで「この横手南って人超タイプ!!」と言ってスーパーライクを送っている瞬間を横で見ていた人物である。エイミーはマリを少しでも痛い目に合わせたいという出来心で南くんにスーパーライクを送る。

 

根本さんの舞台は基本的に場所が決められている。ここは誰の部屋、あそこは誰の部屋というふうに決められていて、キャラクターに合った部屋がかなり緻密に作り込まれている。その為あるときは部屋、あるときは映画館のように舞台上で場所が変化することはほとんど無く、常に誰かの部屋で物語が進んでいく。

例のごとく今回のセットも舞台上部が3分割されていた。向かって左がマリの部屋。美容ファッション系ツイキャス主らしくかわいくデコレーションされている。中央がエイミーの部屋、というかトイレ。ここが落ち着くと言って、いつもトイレに座布団を敷きカップラーメンを食べている。もしかすると、トリマーの収入で家賃を払うのが厳しく食費をケチっているのかもしれない。

そして、向かって右が黒川という女の部屋。黒川はいつもマリのツイキャスを視聴している熱心な視聴者のようである。見ているだけではなく、マリを参考にしたのであろうファッションを見に纏い飾りつけなどが施された部屋に住んでいる。扉やテーブルの見た目からして恐らく黒川の部屋は和室である。築年数がそこそこ経過しているように見える部屋に似合わぬ華やかなデコレーションが、逆に物悲しさを演出していた。

一連の流れからして黒川には親しい友人がいないように思える。そしてその分、Tinderで出会い親しくなった横手南に執着しているように見える。黒川が横手南にスーパーライクを送った理由は、マリが南にスーパーライクを送ったことをツイキャスの放送で聴いていたためである。 (マリがオフラインにするのを忘れていて、Tinderを使っているという会話が放送されていた )

 

物語中盤に黒川の口から自分はマリと知り合いだということが明かされる。

「マリとは学生時代の親友であり何でも話す仲であった。ダサかったわたしはマリが仲良くしてくれるのが本当に嬉しかったし、マリが友達に紹介してくれた時も特別な気持ちになれた。ある日好きな人がいることを明かすと親身に相談に乗ってくれ、彼の好きな髪型などを教えてくれた。思い切ってショートカットにした翌日、登校すると自分と全く同じ髪型にしたマリがいた。そうしているうちにマリは彼と付き合い始め、これからは仲良くするのやめようと言われた。最初から私は引き立て役に選ばれただけだったと気がついた。思えばいつも一緒にいたのも同じ服を一緒に買ったのも、マリを引き立たせる為に利用されていたからだ。マリは家が裕福だったけど私は一生懸命バイトしてやっとマリの遊びに付き合うことが出来ていた。でもマリとの付き合いをやめたわたしには何も残らなかった。」

そんなような内容だった。マリがどんなに酷い女なのか、自分がどんなに辛い思いだったか、どんなに酷い目に遭わされたか、黒川は南に必死で訴えていた。

南にスーパーライクを送ったのはマリの大切なものを奪ってみたかったから。だけど南くんはすごく優しくて、だんだん本当に好きになってしまった、マリに取られたくなかったと言って、黒川は南に告白をする。ずっと黙って聞いていた南は「ひとつ確認なんだけど、それって悪口のプレゼンじゃないよね?僕のことを思って言ってくれるだけだよね?」と問いかける。

横手南めちゃくそ鋭いな。悪口のプレゼン (プレゼントだったかも )って女の愚痴大会あるあるだよね。時折わたしも悪かったとは思うけど…みたいな言葉を挟んでみたりして、いやお前絶対思ってないだろみたいな。

 

南の言葉に焦りながらもそうだよと言うと、「良かった。ならいいんだ。マリちゃんと黒川の過去に色々あったことはわかったけど、それは僕には関係のないことだから。僕は2人とも大切な友達だし、黒川はマリちゃんを貶めたくて僕にスーパーライクを送ったのかもしれないけど、それでもこんなに仲良くなれたのが物凄く嬉しいんだ。だから、黒川とは付き合えないけどもし良ければこれからも友達でいてほしいんだ」と南は言う。

 今のところ、南くんは圧倒的に正しい。

 

今の時点で4000字くらいだけどまだ続きます。

 

場所が変わり、今度は南の部屋にエイミーが来ている。その時南の部屋にはマリの飼い犬モアナもいる。マリは実家に里帰り中。モアナは日頃面倒をみているエイミーに懐いているため、マリと親交があることが南にバレてしまう。エイミーもまた、黒川と同じようにマリにぎゃふんと言わせたくてスーパーライクを送ったのだということが判明する。

そんな中、突然弓矢がどこからか飛んできて南のお腹に突き刺さる。救急車を呼ぼうとすると南に止められ、気が動転したエイミーはマリを家に呼んでしまう。エイミーと南に親交があることを知らないマリは電話口で何でお前がそこにいるんだと発狂。エイミーは南に横になったらと促すが、なぜか次第に南は元気になり、いい機会だから!と黒川まで呼びつける。この時点でエイミーは黒川という女を知らないのでポカンとしている。

 

そうして、物語終盤で今まで常に2人組以上のペアが存在しなかった舞台上に初めて4人が集合する。

 南の部屋を訪れたマリは物凄い剣幕でエイミーに食ってかかる。矢が刺さったなんていう意味不明なことを聞かされた上、エイミーが好きな男の部屋にいるんだから無理もない。マリの口から出るのは人格否定のオンパレード。言い返すのも嫌になるほどの罵声を浴びせられているところに黒川が到着する。もちろんマリは黒川と南に親交があることを知らないので、黒川にも罵声を浴びせる。「あんた何でここにいるわけ?あたしあんたの顔二度と見たくないんだけど」

ここで横でオロオロしているだけだった元凶の南が口を開く。「黒川とマリちゃんの間に色々あったことは黒川から聞いた。でもこうやって知り合えたのは何かの縁だからこの機会に2人に仲良くなってほしくて」

2人の間を取り持とうと声をかけるがマリの人格否定は止まらない。

「あんた突然あたしの連絡先全部拒否して目の前から消えたと思ったらなんなの?なんであんたがここにいるわけ?しかも服もあたしとお揃いだし怖いんだけど…まじでなんなの?」

「これはわたしお金ないから昔の服をまだ着てるだけで…」

「はあ?これ1ヶ月前に買ったやつだから。何嘘ついてんの?」

客席で聞いていて感心してしまうほどにマリの罵倒は語彙が豊富で、さすがツイキャスで喋りの仕事をしているだけのことはあるなという感じである。多分今までの人生でも、常に罵声を浴びせる側だったんだろうな。あんなにハキハキと流暢に人を怒鳴ることはなかなか出来ない。

マリの怒りはエイミーに向かったり黒川に向かったりとめどなく溢れ、見かねた黒川はエイミーの気持ちが分かると言い出す。黒川・エイミーvsマリの幕開けである。

「わたし分かるよこの人の気持ち。マリと一緒にいるとなんか劣等感っていうか、卑屈になっちゃってすごい自分が嫌になる。マリに色々お願い事されてすっごく嫌なのになぜか聞いちゃう自分がいるし、もしわたしが聞かなかったら他の誰かがマリの隣に行くんだって思うとそれも悔しくて出来なくて。マリの隣がわたしじゃなくなったら、わたしは本当に必要のないただの引き立て役だったって認めることになるからそれも嫌で。実際今マリの隣にはエイミーとかいう知らない人がいるし。マリから離れて何年も経つのにやっぱりマリのことが気になってツイキャスとか見ちゃう自分がいる。でもあんだけ執着してたのに、いざ会ってみるとあーわたし何でこの人にこんなに執着してたんだろうって気持ちになってきたし、もう自分でも複雑すぎてこの気持ちはわかんないよ」

1億回のわかる。黒川の気持ちが死ぬほどわかる。中学生の頃、ただのおたくだったわたしはなぜか強めのグループに属していた。ヒップホップダンスをずっと習っていて学校帰りに渋谷などに繰り出している友人と、あまり学校に来ない不良グループと親しい友人とわたしの3人組だった。2人とも違う世界を知っているんだなと思っていたし羨ましかった。そんなグループにいることで、ただのおたくだけどわたしもちょっと都会的な?イケてる気がしていた。虎の威を借るとか腰巾着みたいな言葉がぴったりなのかもね。自分を持ってなかったわけだし、2人の言葉はいつもかっこよく聞こえた。

 

女3人のやりとりに収集がつかなくなった頃、突然南が「今何時!?やばい伏せて!!」と大声を出す。その瞬間、壁に一本の矢が飛んでくる。怯える3人をよそに「Tinderで矢を飛ばすのが趣味の子と知り合ってさ。でも飛ばす相手がいないっていうから僕でよければって言ったんだ」と、南はニコニコと話している。

「待って待ってわたしら以外にもTinderで知り合った人がいるわけ?」

「うん!えーーーと、3人を入れて14人かな?」

「…………14人に同じくらい優しくしてたってこと?」

「同じくらいかは分からないけど、僕に出来ることは大体やったつもりだよ!」

「弓矢飛ばすのすら受け入れてるんだからお願い全部聞いてあげてるでしょ」

 

 度重なる驚きの事実に段々と疲弊してきた3人と入れ替わるように、ここから怒涛の横手南のターンが始まる。男女の友情問題。先述したけれど、横手南にとって彼女よりも友達のほうが何倍も何十倍も重要な存在であるという部分が紐解かれていく。

Tinderを通して出会った女の子たちとどんどん仲良くなれていることが嬉しくて仕方がないという南に対し3人は「わたしたちのような犠牲者を増やしてはいけない」という思いの元、南の話に耳を傾け意見をぶつける。

「Tinderは出会い系アプリなんだよ?」

「うん。友達を作るためのアプリだよね!すごくいいよね!」

「恋人を作るためのアプリだよ。あんたがそうやって好意もないのに優しくしてくるから、そんなの好きになっちゃうに決まってるじゃん。失礼だよちゃんと出会いたい人に。」

「僕距離感とかわからなくて、いつも気持ち悪いって言われて友達全然出来なくて、でも初めて、初めてなんだ3人みたいに意見をズバズバ言ってくれる人は。だから僕はみんなともう会えないなんて嫌だ。だってこんなに仲良くなれたんだから!」

「あたしらは別にいい友達なんかじゃないからね。アプリで出会った友達なんて急激に仲良くなって親友みたいな関係になることもあるけど、ほとぼりが冷めたらそのあと一生会わないみたいなその程度の関係なんだよ。あたしらがこんなに喧嘩ができるのは付き合いが長いから。南くんはあたしらみたいな関係をすぐに築こうとするから変な距離感になっちゃうんだよ。好きになっちゃうよそんな距離感で来られたら。わたしたちは女で、南くんは男なんだから」

 

南くんは会話に慣れていないのか、時折話についていけずノートにメモを取りながら話に参加していた。「みんなの気持ちを理解したいんだ」と言って突然ノートに向かい始めたと思えば、わかったぞ!!と言って話に戻ってくる。変な方向に一生懸命で、人の気持ちには鈍感な南くんがどんどん可哀想に思えて仕方がなかった。

距離感がおかしいせいで同性にはゲイと疑われ敬遠され、唯一仲良くしてくれる人が現れたと思えばその人はゲイで。そんなことばっかりでようやく仲良くなれたと思ったら今度は告白されてしまって。具体的に横手南の何がどういけないのかずっと考えているけど、なかなかハッキリとした答えが出ないままもう数日が経ってしまった。南くんはたびたび理解した!!と言うけど、それは現象として把握出来ただけで別の人間なんだから他人の感情の動きを真に理解は出来ていないんじゃないかな。

帰りたそうにしている3人を無理やり引き留めて縋り付いて、結局自分が一人で寂しいから構ってほしい友人として自分を安心させてほしいっていう身勝手な考えがあるんだなあと思った。

クラスに一人はいたよね。別にものすごく性格が悪いとかお風呂に入ってないとかそういう明らかに孤立するような理由があるわけじゃないのにいつも1人でいる子。いじめられてるとかではないし話しかけられればこっちもちゃんと返事をするし。でもちょっと変わってて、たまに可哀想だからと思って声をかけたりするけど、あんまり構ってると仲間だと思われてついてきちゃうから適度に距離を取るみたいな、そういう子。

わたしは自分が悪いやつだと思いたくないから適度に話しかけるタイプだったけど、それはわたしが優しいからではなくその子が可哀想だから。少し下に見ていたと思う。多分マリだったら聞こえるように悪口を言うんだろうな。わたしにはそんな勇気はないし、自分を良い子だって思うために、その子を利用していたと思う。でも南くんも優しくしていた理由は友達になりたいからっていうら下心があったわけだしお互い様ということにはならないだろうか。

そんなことを考えていた。南くんは一度病院に行ってみたほうがいいんじゃないかな。あそこまでいくと発達障害だと思う。

 

舞台の感想ブログあんまり書かないからどうまとめればいいのかわからなくて内容をほぼ全部書いてしまった。スーパーストライク、めちゃくちゃ面白いからわたしの知り合いみんなに観てほしい。感想が聞きたい。こんなに面白い演劇を観ることが出来てとにかく幸せでいっぱいな気持ちです。

 

おしまい

平常な価値観とは

おた卒(仮)の1年間をかけてようやく取り戻した平常な価値観と金銭感覚が出戻り半年で完全に死んだ。 

ちょっとでも嫌なことがあったら即辞めたいとか言ってたのに胃腸炎になってもおたく続けてるし、プレ1回に数万とかを平然としてしまっている。もっと他に使うべき場所があるのに。まわりに似たような人ばっかりいるとこんなにも簡単に狂うものなんだな。勉強になった。

今はまだふと正気に戻って自分にストップをかけてあげられる精神状態だけど、これからどんどん時が経つにつれて正気な自分もいなくなっちゃうんだと思う。正気を失ってもどうせ大した稼ぎじゃないから大ごとにはならないんだけど。ホストとかじゃないだけマシだなと思う反面、逆にあれがほしいこれがほしいとかもっと現場に来てよって言われてるわけでもないのに自主的に時間とお金をつぎ込んで価値観と金銭感覚が狂わせてる現状が結構やばい。

どのブログか忘れたけど、前に"貢ぎ=あげた服を推しが着ているjpegを手に入れる方法"みたいなことを書いている人がいてまじで天才かと思った。今はそんなことないけど、出戻る前は推しの趣味を把握できてなくてあげたプレを結構ドブらせてて。前の推しはほぼ100%着用だったからドブるのとか初体験で、プレ関係で凹むことも少なくなかったからこの考え方は目からウロコだった。最終的に遠回しに指定されたものを買うみたいな状況になったこともあったけど、今は方向性を変えたみたいでとりあえず厨プレは必ず一回は着た写真をSNSにあげることにしたっぽい。ゲーム性が死んでつまんない。つまんないし、今多分歴代最高にプレをもらってる時期だから厨プレに厨プレを合わせた結果地獄みたいなコーディネートになってる。しかもそれをおたくが〇〇くんダサいって言ってて、結構つらいけど正直ちょっと面白い。

嫌いなおたくもいないし推しの仕事も順調だし、気に病むことは何もないのに、自意識を拗らせてブログとかを深読みしてしまった瞬間の自分が気持ち悪すぎて本当に無理になってきた。おた卒期間におたくなんて所詮お金を出すだけの係なんだよって思いすぎてそれが今のわたしの呪いになっちゃってる。つらい。〇〇くんはこんなにファン想いのいい子なんだ最高!!と思った瞬間に横で別のわたしが"っていう営業おつです!!"って言ってくる。

今の推しの好きなところは顔とお芝居してるところなんだし、この際接触系全部行くのやめて舞台だけ観に行こうかなって考えたけどやっぱり行けるイベントに行かないという選択を出来るほどゆるおたになれてないみたいだ。どうしたらいいんだろう。あとなんかわたしは今の推しを応援しようとすると半年ごとに今後を左右する分岐点に立たされる決まりがあるみたいだ。価値観と金銭感覚とは完全に別件で、前回は厨降りの道を選んだけど今回は出来ればそっちは選びたくないけど〜けどけど!!推しの現場は全部行くに決まってんだろ!!!みたいな無限に湧き出るエネルギーみたいなものはもうわたしにはないし、嬉しいことやら寂しいことやらがあるたびにいちいち我に帰る瞬間があるのが地味にキツい。お金どうこう以前の問題。

めちゃくちゃ楽しいのに、楽しければ楽しいほどつらいです。謎病み。時間の無駄。

 

おしまい。

わたしと彼氏と2.5次元

おたくを隠すか隠さないか問題、わたしは隠せない派。

今の彼氏とはいわゆる街コンで知り合ったんだけどそういう系のやつってもれなく自己紹介があるじゃん。もうわたしみたいな青春をバイトとおたくしかしないで過ごしてしまったような人間はパンピとの共通の話題なんて1つもないわけよ。どう転んでも小さい嘘はつかないといけなくなるのがしんどくて、自己紹介の段階でおたくだったという話をした。(街コン当時は現役だったけど過去形で話した。)もちろん嬉々として話したわけではなく、単にわたしの人生の中でそこそこ面白い思ってもらえそうなネタになる話がおたくの時の話しかなかったから。

そんなこんなで彼氏作って1年半ちょい経つんだけど、最近スケジュール調整が本当に大変で死にかけている。

最初の一年はおたくやめてたからよかったんだ。年中暇だったから。でも半年前くらいにおたく出戻りして、たまたま推しが仕事の多い人だったことと、テニモンとしての活動を積極的にしてしまったためにここ半年は土日祝日はほぼ家にいなかった。遠征もしたし。正直キツかったし2回胃腸炎になった。彼氏がテニモンになってくれれば"推し・デート・テニミュ"が"推しテニミュ"に省略できるのになみたいな邪なことを考えていた。

そんな最中、1ヶ月くらいまえに突然彼氏から「ハイステに行きたいって言ったら一緒に来てくれる?」というLINEが届いた。

 

  • 彼氏・・・一切おたくではなく、2次元も3次元もどちらのおたくだったこともない。AKB黄金期に友達にくっついて一度コンサートに行ったことがあるらしい。その程度のエンタメ歴。ねもしゅーに2回一緒に行ったことがある。

 

突然のLINEの意味がわかんなすぎて電話を掛けると、どうも週刊少年ジャンプを読んでいたところ広告が目に入り、行きたいと思ったとのこと。ツッコミどころが多すぎて逆に何も言えなかった。身近にわたしのようなおたくがいるので舞台にそこそこの馴染みはあって、かつハイキューが好き(普通のスポーツ漫画として)とは言え、ジャンプの広告って本当に効果があるんだな…と感動してしまった。ハイステとか正直少しも興味なかったけどこの先こんなこと言われるの2度とないかもしれないと思って急いで譲渡を探して、その週の土曜に一緒に観に行った。

ライブビューイングと迷ったんけど大千秋楽相当先だったし鉄は熱いうちに打ったほうがいいと思って。観劇当日彼氏は事前に色々と調べていたらしく、影山が楽しみと言っていたけど今回の影山違う人だよと伝えたらめちゃくちゃガッカリしていた。「影山役の人(きむらたつなり)だけバレー経験者だからフォームとかすごいらしいよ!!」とゆうていた。そうなの?

 

いや、正直、正直ですけど、生で観に行ったのは失敗だった。会場がTDCだということを全く考えていなかった。1バルサブセンだったんだけど、全景見えるし観やすくて結構いい席だったなとおたくのわたしは思ったけども、やっぱり表情まではわからないし何より舞台上にキャストが多すぎて今何が起こっているのか誰が喋っているのか、全くわからなかった。原作知っててギリ。

しかも今回公式戦じゃなかったし、色々とタイミングが悪かった。あとまあ男性だしやっぱり座高がそこそこあるので、後ろを考慮して浅く?座っての観劇3時間は相当しんどかったらしい。TDCだしな。ライブビューイングにすればよかったと心から思った。あと個人的にハイステの演出が私自身無理すぎて身も心もしんどかった。

 

そんなわけで第一回戦は失敗に終わったわけです。

①席が遠く表情が見えないこと

②椅子がよくないこと

③話が分かりづらい回だったこ

この3点が主な失敗だったかと思う。ので、昨日テニミュ立海大千秋楽のライブビューイングに連れて行った。正直彼氏がハイステをめちゃくちゃ面白い!!と褒めたとして、わたしはまるで興味がないのでハッピーエンドにはならないんだよね。わたしの休日を確保するには彼氏にテニモンになってもらうのが最良なんだよ。今回の立海は大変お歌も上手なので、これでダメだったらもうテニミュを好きになるのは無理だなくらいの気持ちで連れて行った。

わたしは2nd関東立海とともにテニミュを卒業して今作で舞い戻ってきたわけですけど、ライブビューイングを観るのは5年…?6年…?ぶりくらい。そんだけ空くともうライブビューイングがどんな感じかもまあ覚えてないですよ。思ったより画質悪かったね。あとちょっと席が前すぎて見辛かった。でもやっぱ映画館の椅子はめちゃくちゃ偉大で、一回も腰痛くならなかった。すごい。

ライブビューイング特典で開演前アナウンスの映像があったんだけど、幸村くんの顔面に感動しててうけた。幕間で「リョーマの役の人は歌がちょっとあれだね…」ってゴニョゴニョ言ってたからそれがテニミュだよとしか言えなかった。1幕ってリョーマくん帽子を深く被っているのでライブビューイングだと顔が殆ど分からないんだよね。2幕はにちかちゃんの大正義の顔面がバンバンドアップになるのでめちゃくちゃ興奮した。

「最初は歌下手だと思ったけどだんだんこんなもんかなって気がしてきたし顔がかっこよすぎてやばかった」

「俺、今日気付いたけどバンパイアっぽい顔の人めっちゃ好きだわ…」

とゆうていた。バンパイアっぽい顔=にちかちゃんのことです。終演後ご飯食べたけどだいたいリョーマの話しかしてなかった、、、。その実、どこまで楽しめたのか、本当に楽しかったのか、わたしに気を遣っているのかどうか知らないけど嫌と言わない限りは次の比嘉も一緒に行くつもり。

まじでテニモンになってくれないかな〜。わたし友達あんまりいないし家族以外で1番会う頻度高いの彼氏だからテニモンになってくれるとスケジュール管理が本当に楽になるんだ。テニミュは楽しいんだよ。すっっっごい楽しいから好きになってくんないかなあ〜〜〜〜。なんか日常生活でテニミュの歌歌ってしまうときって結構あるじゃん。あるんですけどわたしは。そういうとき、横から歌に入ってきてほしい…。無理か。無理かなあ。好きになってくれないかな〜。

 

おしまい。

演じなくなった推しを好きでいられる自信がない

俳優が歌手活動を始めたりアイドルが俳優や女優業をすることは往往にしてあるけれど。推しが本来とは違う活動を始めた場合は、やっぱり有無を言わず本業と同じように追いかけるものなんだろうか。世の中のおたくである人たちの一般論として、どうなんだろう。

ガチ恋(仮)でなくなったことを自覚してからというもの、そんなことをずっと考えている。ガチ恋の思考回路はとても単純なもので(私の場合は)、彼そのものが丸ごと全部好きなので仕事内容が何であれ全て行くというのが当たり前なのだ。それがつまんなかろうが趣味と違おうが、どうだって良い。推しが動いているところが観られればそれでよかった。

"ガチ恋じゃない場合"というのはすなわち彼という芸能人のどこか特定の部分を好きで応援しているということである。例えばそれが芝居だったり歌唱力やダンスだったとしたら、そうでない新しい境地に踏み込んだ推しを変わらず追い続けられるんだろうか。そういうファンの割合って一体どれだけなんだろう。ガチ恋とは言わずも、推し人間性が好きな場合はどんな仕事だって変わらず応援出来るかもしれないな。

今応援している人がもしこの先全然違う世界に行ってしまったら、残念だけど私はもう応援出来ないなあと思う。それって引退しちゃうくらい悲しいな。だって芸能人は続けてるのに自分の好きな推しの瞬間をもう見られない。つらい。

平行して両方の仕事をする場合が1番多いだろうけど、それでもその片方の仕事の時間を元の仕事に使ってくれたらなって思ってしまうと思う。これは完全にわたしの願望なのでそれを推しに言うことは出来ないしそんなこと言うのはファンとして失格なんだろうけど、ずっと役者一本でいてほしい。歌いたいならミュージカルに出ればいいじゃない。ファンミで好きな曲歌ったらいいじゃない。

心が狭くてごめん。でも役者をやっていない推しを、変わらず好きでいられる自信がない。どうか頼むよ。

 


アンジュルム『わたし』(ANGERME[I am.])(Promotion Edit)

おしまい

 

その他-りさ子のガチ恋♡俳優沼

本編関係ないからエントリ分けます。

 

skr21.hatenablog.com

えっしょーたくんさ、2.5でシリーズになるほど人気な作品の主演てことは絶対ガッツがいるじゃん。

りさ子じゃなくて、りさ子よりもうちょっと若くて座席積んで出待ちしてるようなモノホンのガチ恋のリア1人くらいいるでしょ???しょーたくんのTOは一体どこで何をしてたんだろうね。

りさ子の存在すら知らなそう。

 

その描写が一切ないということはりさ子はまじで若俳現場新参なんだろうな。同厨とパセラで鑑賞会やってるくらいだもんね。自分は特別って思い込めるような人は同厨拒否とかなさそう。

 

Twitterのリプでしょーたくんにだる絡みしてる厨がいる云々の話を友達3人でしてたときもあんまり関心なさそうだったしりさ子の地雷はカノの存在ただひとつだったんだな〜。

 

しょーたくんの炎上が始まってからもりさ子は愚痴垢を作ったり激昂してアンチにジョブチェンジしたりはしなかった。ただただやめて…って耳を塞いでただけ。

頭のおかしな彼女なりきりブログさえなければ善良なファンだったのにね。

クロムハーツくれるし。

 

りさ子のガチ恋のTRUE ENDはどこだったんだろう。しょーたくんの炎上でそのまま降りちゃうのが一番よかったのかなあ。

 

それかそのまま2次元に戻ったほうが幸せだと思うな。りさ子全然対応されてたわけじゃないし3次元の美味い蜜吸わないまま戻った方が良いと思う。

しょーたくんに認知良対応されてたとしてもどの道炎上が待ってたわけだし、良対応だろうが炎上した時点で世界の終わり。

運が悪かったね。

 

 

おしまい。